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―平成19年度― ■紀の川大堰関連魚道調査・速報(5月中旬) 1.調査実施内容 表1 調査実施内容
注)調査時間は7:00〜21:00である。 2.調査方法
魚道の出口付近(上流端)に箱型トラップを設置して、遡上魚を捕獲し、魚種や遡上数を把握した。
●魚道周辺の魚介類調査 3.調査結果
確認された魚介類の個体数および種数について、各魚道の内訳を表2に、一覧を表3に示す。
●魚道周辺で確認された魚介類は合計17科36種で、うち遡上した魚介類は合計6科12種(うち回遊種4科8種)であった。
●遡上が確認された魚介類は441個体である。そのうち最も多く遡上したアユは209個体であり、全体の約47%を占めた。 ●アユの遡上については、左岸側ではデニールボックス付バーチカルスロット式魚道が多く、右岸側では階段式魚道の利用が多かった。(図1) ●アユの遡上数を各魚道別に経年比較を行うと、昨年度は6割近くの個体がデニールボックス付バーチカルスロット式魚道を利用していたが、今年度は約半数が階段式魚道であった。(図2)(昨年度データは、平成18年5月11日、12日調査分を使用)
●前回(5月上旬)調査時にコイの産卵と産着卵が確認された右岸人工河川式魚道内では、今回、稚魚が確認された。
●モクズガニの遡上が多数確認され、特に左岸の人工河川式魚道で多かった。
表2 各魚道にて確認された魚介類の個体数および種数
注)( )内は、箱型トラップおよび目視により遡上が確認された魚介類の個体数 図1 各魚道・左右岸別のアユ遡上数の割合 図2 各魚道別のアユ遡上数(割合)の経年比較 4.各魚道の状況
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