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  - 平成18年度 -
ポイント

紀の川大堰関連魚道調査速報(3月)

   
1. 調査実施内容
調査実施内容は表1のとおりである。
 
表1 調査実施内容
  左岸 右岸
調査実施日 デニールボックス付バーチカルスロット式魚道 人工河川式魚道 階段式魚道 デニールボックス付
バーチカルスロット式魚道
人工河川式魚道 階段式魚道
平成19年
3月19日
     
平成19年
3月20日
     
  注1)調査時間は7:00〜21:00である。
2. 調査方法
 
●遡上魚調査
魚道の出口付近(上流端)に箱型トラップを設置して、遡上魚を捕獲し、魚種や遡上量を把握した。また、遡上を完全に妨がないように魚道の約1/3を開放し、目視調査によって遡上数の補正を行った。トラップにより捕獲した個体は、調査後速やかに放流した。

●周辺の魚介類調査
魚道入口付近及び出口付近にて、投網やタモ網、魚篭、カニ篭などにより、周辺の魚介類を確認した。

図1左岸階段式魚道およびデニールボックス付バーチカルスロット魚道

   
3. 調査結果
 

魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳を表2に、その一覧を表3に示す。

●魚道全体で確認された魚介類は合計16科38種で、うち遡上した魚介類は合計6科10種(うち回遊種5科9種)であった。

●トラップ調査により確認された魚介類は3種109個体と非常に少なかった。確認された魚類は、アユ105個体(約96%)、ついでオイカワ3個体(約3%)、モクズガニ1個体(約1%)であった。

●昨年度調査と比較すると、種数、個体数ともに少なかった。

なお、今年度は、デニールボックス付きバーチカルスロット魚道の調査を実施していないが、昨年度調査から判断すると、今年度も本魚道を多く利用していると考えられる(図2参照)。

●和歌山県レッドデータブック掲載種(学術的重要)であるイトモロコが、右岸の人工河川式魚道の中間部で確認された。


  表2 魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳
 

 

左岸

右岸

魚道名

デニールボック
ス付バーチカル
スロット式魚道

人工河川
式魚道

階段式魚道

デニールボック
ス付バーチカル
スロット式魚道

人工河川
式魚道

階段式魚道

個体数

0(0)

95(25)

123(102)

0(0)

120(24)

22(15)

種数

0(0)

19(7)

11(1)

0(0)

29(8)

7(3)

  ※( )内は、トラップ調査により確認した魚介類の個体数および種数


図2 トラップ調査による確認個体数の昨年度との比較

 

図3 確認されたイト モロコ

表3 魚道およびその周辺で確認された魚介類の一覧(3月) PDF形式
(PDF:55KB)

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