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  - 平成18年度 -
ポイント

紀の川大堰関連魚道調査速報(7月)

   
1. 調査実施内容
調査実施内容は表1のとおりである。
 
表1 調査実施内容
  左岸 右岸
調査実施日 デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
平成18年7月11日      
平成18年7月12日      
  注1)調査時間は7:00〜21:00である。
2. 調査方法
  図1 人工河川式魚道 ●遡上魚調査
魚道の出口付近(上流端)に箱型トラップを設置して、遡上魚を捕獲し、魚種や遡上量を把握した。また、遡上を完全に妨がないように魚道の約1/3を開放し、目視調査によって遡上数の補正を行った。
トラップにより捕獲した個体は、調査後速やかに放流した。
●周辺の魚介類調査
魚道入口付近及び出口付近にて、投網やタモ網、魚篭、カニ篭などにより、周辺の魚介類を確認した。
   
3. 調査結果
  魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳を表2に、その一覧を表3に示す。
●魚道全体で確認された魚介類は合計21科55種で、うち遡上した魚介類は合計11科31種(うち回遊種10科19種)であった。
●トラップ調査により確認された魚介類は1,647個体で、このうち最も多く遡上した魚類は、アユ264個体(約16%)、ついでゴクラクハゼ115個体(約7%)であった。このほか、遡上が多く確認された魚種は、モクズガニ、コウライモロコ、ハスなどであった。
●左岸の階段式魚道において、大型のソウギョ(体長98cm)の遡上が確認された。
●昨年度調査では、アユやニゴイ属が多数遡上し、個体数が非常に多かったが、今年度はそのような多数の遡上は確認されなかった(図2参照)。なお、調査は昨年と同様に大潮の日に実施しているが、遡上数は天候や水温等に大きく影響をされるため、その変化の理由については不明である。
   
  表2 魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳
 
  左岸 右岸
魚道名 デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
個体数 46(46) 974(877) 327(299) 87(87) 650(460) 125(98)
種数 12(12) 34(18) 13(8) 12(12) 43(13) 25(12)
  ※( )内は、トラップ調査により確認した魚介類の個体数および種数
 
  図2 トラップ調査による確認個体数の昨年度との比較
図2 トラップ調査による確認個体数の昨年度との比較
 
階段式魚道を遡上する大型のソウギョ
図3 階段式魚道を遡上する大型のソウギョ
 

表3 魚道およびその周辺で確認された魚介類の一覧(7月) PDF形式
(PDF:54KB)


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