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- 平成18年度 - | |||||||||||||||||||||||||||||
紀の川大堰関連魚道調査速報(8月) |
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1. | 調査実施内容 調査実施内容は表1のとおりである。 |
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表1 調査実施内容
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注1)調査時間は7:00〜21:00である。 | |||||||||||||||||||||||||||||
2. | 調査方法 | ●遡上魚調査 魚道の出口付近(上流端)に箱型トラップを設置して、遡上魚を捕獲し、魚種や遡上量を把握した。また、遡上を完全に妨がないように魚道の約1/3を開放し、目視調査によって遡上数の補正を行った。 トラップにより捕獲した個体は、調査後速やかに放流した。 ●周辺の魚介類調査 魚道入口付近及び出口付近にて、投網やタモ網、魚篭、カニ篭などにより、周辺の魚介類を確認した。 |
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3. | 調査結果 | 魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳を表2に、その一覧を表3に示す。 ●魚道全体で確認された魚介類は合計21科55種で、うち遡上した魚介類は合計12科33種(うち回遊種10科19種)であった。 ●トラップ調査により確認された魚介類は2,542個体で、このうち最も多く遡上した魚類は、コウライモロコ(306個体)、ついでハス(84個体)であった。このほか、遡上が多く確認された魚種は、アユ、モクズガニ、ニゴイ属、オイカワなどであった。 ●昨年度調査と比較すると、人工河川式魚道を遡上する魚介類が最も多く、ほぼ同様の結果であったが、今年度は階段式魚道を遡上する魚介類が少なかった(図2参照)。 ●夜間にはヨシノボリの幼魚やテナガエビ類の若齢個体が多数遡上していた(図3)。これらの種は、全ての魚道で遡上が確認され、流速の遅い場所および魚道の水際部(濡れた陸上部分)を利用して遡上していた。 |
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表2 魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳 | |||||||||||||||||||||||||||||
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※( )内は、トラップ調査により確認した魚介類の個体数および種数 | |||||||||||||||||||||||||||||
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表3 魚道およびその周辺で確認された魚介類の一覧(8月) | (PDF:52KB) |