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  - 平成18年度 -
ポイント

紀の川大堰関連魚道調査速報(6月)

   
1. 調査実施内容
調査実施内容は表1のとおりである。
 
表1 調査実施内容
  左岸 右岸
調査実施日 デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
平成18年
6月9日
     
平成18年
6月10日
     
  注1)調査時間は7:00〜21:00である。
2. 調査方法
  図1 デニールボックス付バー    チカルスロット式魚道  ●遡上魚調査
魚道の出口付近(上流端)に箱型トラップを設置して、遡上魚を捕獲し、魚種や遡上量を把握した。また、遡上を完全に妨がないように魚道の約1/3を開放し、目視調査によって遡上数の補正を行った。
トラップにより捕獲した個体は、調査後速やかに放流した。
●周辺の魚介類調査
魚道入口付近及び出口付近にて、投網やタモ網、魚篭、カニ篭などにより、周辺の魚介類を確認した。
   
3. 調査結果
  魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳を表2に、その一覧を表3に示す。
●魚道全体で確認された魚介類は合計20科53種で、うち遡上した魚介類は合計9科28種(うち回遊種8科20種)であった。
●トラップ調査により確認された魚介類は1,887個体で、アユ(489個体)、モクズガニ(476個体)が数多く確認された。このほか、ゴクラクハゼやヌマチチブなども多く確認された。
● 5月にアユが多数遡上した左岸のデニールボックス付バーチカルスロット式魚道については6月調査では減少し、右岸の人工河川式魚道を遡上する魚類が最も多かった。  
   
  表2 魚道およびその周辺で確認された魚介類の個体数および種数の各魚道の内訳
 
  左岸 右岸
魚道名 デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
デニールボックス付
バーチカルスロット式
魚道
人工河川
式魚道
階段式
魚道
個体数 49
(49)
412
(289)
466
(429)
135
(135)
1390
(1075)
325
(78)
種数 9
(9)
32
(22)
13
(4)
10
(10)
38
(15)
22
(4)
  ※( )内は、トラップ調査により確認した魚介類の個体数および種数
 
  図2 トラップ調査による確認個体数の昨年度との比較
図2 トラップ調査による確認個体数の昨年度との比較
 
図3 遡上した魚類
図3 壁面をのぼるモクズガニ
 

表3 魚道およびその周辺で確認された魚介類の一覧(6月) PDF形式
(PDF:52KB)


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