審議報告ならびに委員会提言を受けて、谷口整備局長より審議に対する感謝の意が述べられました。審議報告と委員会提言の骨子は次のとおり。
- ■紀の川流域委員会 審議報告
-
紀の川流域委員会(以下「委員会」)は、 紀の川の現状と課題について情報の共有化を図り、共通の認識を持ち、今後おおむね30年間の河川整備に向けた考え方について約2年9カ月間の間審議を行ってきました。
これからの審議経過をもとに国土交通省近畿地方整備局は「今後の紀の川の河川整備に向けた説明資料(第2稿)」として河川整備内容のとりまとめを行い、平成16年3月9日に開催した第9回紀の川流域委員会へ提案を行いました。
委員会は、審議の結果、今後おおむね30年間における紀の川の河川整備の考え方について妥当と判断しました。 - ■紀の川の河川整備に向けての委員会提言
-
委員会は、紀の川の河川整備の考え方について妥当と判断し、報告すると共に、紀の川の河川整備に向けての委員会提言「今後のあるべき紀の川の姿」を以下の視点からとりまとめました。
- (1)流域ぐるみの治水対策の堆進
- 1. 森林の再生と水源地域の活性化について
- 2. 本川の出水と関連させた各支川の処理と流域の土地利用のあり方について
- (2)事業の進め方と整備効果の継続的評価
- 1. 整備事業の着手段階における計画のフォローアップについて
- 2. 事業実施段階からの情報公開と住民意見の反映について
- (3)安全・安心で自然豊かな紀の川回復に向けて
- 1. ソフトな危機管理施策と自然環境の保持について
- 2. 施設運用後の継続的な環境影響の検証と段階的な河川整備について
- (4)既存ストックの有効利用とダムの郡の一元管理
- 1. 既存ダムの合理的な貯水運用方法とそのためのダム操作ルールの確立について
- 2. 水系全体でのダム郡機能の最適化と有機的な連携によるダム運用について
- (5)清流の復活と水利用の安定性の確保
- 1. 保水機能が期待される山林や農地の適正な管理・保全と的確な土地利用について
- 2. 農業用水の取排水量、還元量と河川流量の継続的な調査について
4.資料配布
審議報告の後、中川委員長より資料配布が執り行われました。
-
(資料配布)
- 紀の川流域委員会 審議報告 骨子
- 紀の川流域委員会 審議報告
- 参考資料
- 「今後の紀の川の河川整備に向けた説明資料【第2稿】」
- 関係住民の意見の聴取について(実施内容)