【概要】
水災による被害の軽減を図るため、浸水想定区域の指定・公表、浸水想定区域における円滑かつ迅速な避難の確保を図るための措置を講ずること等を目的として、水防法の一部が改正され、本年7月3日に施行されました。
今回この水防法の一部改正に伴い、近畿地方の河川では8月の由良川に続き「紀の川に係る浸水想定区域」の指定・公表を12月20日に行います。
この浸水想定区域には、和歌山県和歌山市、岩出町、打田町、桃山町、粉河町、那賀町、かつらぎ町、高野口町、九度山町、橋本市と奈良県五條市の3市8町が含まれており、指定・公表と併せて各市町宛てに通知を行います。
【浸水想定区域とは】
この浸水想定区域及び、浸水した場合に想定される水深は、現時点での紀の川の河道の整備状況を勘案して、洪水防御に関する計画の基本となる降雨である橋本地点上流域の2日間総雨量484mmと船戸地点上流域の2日間総雨量440mmの大雨が降ったことにより、紀の川がはん濫した場合に想定される浸水の状況をシュミレーションにより求めたものです。
また、今回指定された浸水想定区域及び、浸水した場合に想定される水深その他を表示した図面(浸水想定区域図)は、近畿地方整備局本局、和歌山工事事務所及び、和歌山県関係振興局、奈良県関係土木事務所及び別紙の関係市町において、12月20日より閲覧することができます。
【今後の対応】
関係市町は、水防法に基づいて、浸水想定区域に応じて市町地域防災計画に定められた洪水予報の伝達方法、避難場所等について住民に周知するよう努めることとされていますが、その際、浸水想定区域図に避難場所等を記載した「洪水ハザードマップ」を作成・活用することが期待されるところです。
近畿地方整備局としても、洪水ハザードマップの作成主体である関係市町に対して最大限の支援を行い、浸水想定区域に応じた洪水ハザードマップの作成・普及の推進に努めます。
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