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―平成20年度―

■紀の川大堰関連魚類調査・速報(9月)


1.調査実施内容


表1 調査実施内容

調査実施日 自然ワンド 西田井ワンド
平成20年9月25日  
平成20年9月26日  

2.調査方法

ワンド内に生息する魚類を対象として、投網、タモ網、刺網、はえなわ、魚カゴ、カニカゴを用いて調査を行った。


3.調査結果

  • 各ワンドにて確認された魚類の一覧を表2に示す。
  • ●今回の調査で確認された魚類は、自然ワンド、西田井ワンド共に5科16種であった。
  • ●自然ワンドでは、昨年度調査(平成19年度9月)で6科15種が確認されている。確認種を比較すると、昨年度調査で確認されたコウライモロコ、ナマズ、アユ、カムルチーが未確認であったが、ゲンゴロウブナ、ギンブナ、カダヤシ、タウナギ、ブルーギル、トウヨシノボリが新たに確認された。ただし、昨年度調査で確認されたフナ属が今年度調査で確認されたゲンゴロウブナ、ギンブナである可能性や、同じくトウヨシノボリ属である可能性がある。    
  • ●西田井ワンドでは、昨年度調査(平成19年9月)で7か18種が確認されている。確認種を比較すると、今年度調査ではウナギ、メダカ、ドンコ、トウヨシノボリが未確認であったが、ゲンゴロウブナ、ギンブナ、ギギ、カワヨシノボリが新たに確認された。ただし、昨年度調査で確認されたフナ属が今年度調査で確認されたゲンゴロウブナ、ギンブナである可能性や、同じくトウヨシノボリがヨシノボリ属である可能性がある。
  • ●重要種としては、ゲンゴロウブナ(環境省:絶滅危惧IB)、ハス、ツチフキ(共に環境省:絶滅危惧U類)の計3種が確認された。ただし、ゲンゴロウブナ、ハスは本来琵琶湖原産であり、移植放流による個体の可能性もある。 
  • ●魚食性の外来魚は、ブルーギル、ブラックバスの2種が確認された。その他雑食性の外来魚としては、タイリクバラタナゴ、カダヤシ、タウナギの3種が確認された。 

4.ワンドの風景

<自然ワンド>
自然ワンド

<西田井ワンド>
自然ワンド

                                                                                                                      
表2 ワンドで確認された魚類(9月)
 
No. 科名 種名 生活型 重要種 外来種 自然ワンド 西田井ワンド
1 コイ ゲンゴロウブナ   6 1
2 ギンブナ     14 6
3 タイリクバラタナゴ   2 21
4 ハス   5 10
5 オイカワ     41 216
6 モツゴ     9 24
7 タモロコ     7 15
8 カマツカ     2 25
9 ツチフキ   2 1
10 ニゴイ属     50 13
11 コウライモロコ     0 46
スゴモロコ属     1 31
12 ギギ ギギ     0 1
13 カダヤシ カダヤシ   5 1
14 タウナギ タウナギ   3 0
15 サンフィッシュ ブルーギル   14 17
16 ブラックバス   14 8
17 ハゼ トウヨシノボリ     1  
18 カワヨシノボリ       2
ヨシノボリ属     2 24
合計個体数 178 462
合計種数 16 16
(生活型)  淡:純淡水魚  回:回遊魚  海:汽水・海水魚  -:生活型不明

5月 9月


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