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- 平成18年度 - | |||||||||||||||||||||||||||||
紀の川大堰関連陸上昆虫類調査速報(9月) |
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1. | 調査実施内容 | ||||||||||||||||||||||||||||
表1 調査実施内容
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2. | 調査方法 | ||||||||||||||||||||||||||||
●任意調査 調査地点を任意に踏査し、捕虫網やビーティングネットを用いて、昆虫類やクモの捕獲を行った。また、バッタ類などの鳴き声による記録も行った。 ●ベイトトラップ調査 誘因餌(ベイト)を用いて、それに集まる昆虫類などを捕獲する方法である。トラップはプラスチックカップを地面と同じレベルに口が来るように埋め、その中に餌(糖蜜と腐肉)を入れ、一昼夜設置した後回収した。 |
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3. | 調査結果 | ||||||||||||||||||||||||||||
ワンドにおいて確認された陸上昆虫類の一覧を表2に示す。 ●確認された種は合計13目117科374種で、平成17年度の9月調査の362種と比べ、種数は大きく変化していなかった。 ●ワンド周辺のヤナギではヤナギグンバイ、コムラサキ、などのヤナギを寄主とする種を中心にカネタタキやコクワガタなどの樹林性の種が確認された。 ●草地環境ではウスイロササキリなどのバッタ類や、マルシラホシカメムシなどのカメムシ類などの草地性の昆虫類が多く確認された。特にヨシやオギなどの高茎のイネ科草本ではコバネナガカメムシ、ババヒメテントウなどが特徴的に見られた。 ●水辺ではアメンボ、ヒメアメンボなどのアメンボ類やヒメイトアメンボが特徴的に見られた。特に自然ワンドでは特定種のエサキアメンボが確認された。また、クロイトトンボやハグロトンボなどのトンボ類やタイコウチやチビミズムシなどの水生カメムシ類なども特徴的に見られた。 ●「環境省レッドデータブック※1」および「和歌山県レッドデータブック※2」掲載種のエサキアメンボ(環境省:準絶滅危惧、和歌山県:絶滅危惧T類)が自然ワンドで、ハネナシアメンボ(和歌山県:準絶滅危惧)が直川ワンドと自然ワンドで確認された。 ※1:改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―5昆虫類 環境省 2006年 ※2:保全上重要なわかやまの自然−和歌山県レッドデータブック− 和歌山県 2001年 |
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表2 ワンド周辺で確認された陸上昆虫類(9月) | (PDF:69KB) |
| | 5月 | | | 7・8月 | | | 9月 | | |