カシノナガキクイムシは6月頃から活動を始めます。たくさんのカシノナガキクイムシの侵入を受けた樹木は、数週間後に急激に枯れていきます。そのため、夏の深緑の頃にひときわ目立つ紅葉(実際は枯れ葉)となります。周りの木々が青々と茂っている中で葉の色が変色している木を見つけたら要注意です。
冬期は逆に,健全な夏緑樹は落葉しますが、感染枯死木は枯れた葉がそのまま残ります。
枯れている樹木がナラ枯れ被害を受けているか確かめるためには、さらに近付いて確認する必要があります。感染木の場合、木の根元におがくずのような白っぽい粉が沢山溜まっています。これは、カシノナガキクイムシが幹に穴を掘ることにより発生する、木くずや糞などで「フラス」と呼ばれるものです。また、樹幹には、直径2mmくらいの穴が沢山空いています。これらの様子が確認されれば、その木はほぼ間違いなく感染しています。