六甲砂防事務所では、ナラ枯れ被害が確認された被害木に対し、今後の被害拡大を防止するため、カシナガの生活史に合わせて被害対策を実施してきました。
被害の発生から収束までの対策計画を策定しており、ナラ枯れの被害対策は、樹林整備とも連携しています。
【六甲山系での主な被害対策】
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【六甲山系での被害対策の工夫】
各被害対策は、六甲山の急峻な地形などを踏まえ、効果検証と対策方法の改善を繰り返し、工夫して実施しています。 |
▲被害対策の試行
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【六甲山系でのナラ枯れ対策の効果】
ナラ枯れ対策を実施したエリア(A地区)と、実施していないエリア(B地区)でナラ枯れ枯死木の本数を比較したところ、ナラ枯れ対策を実施した場合、未実施の場合と比べて被害の激害化※1が抑えられ、ピークアウトが早まる傾向がみられました。
この結果から、ナラ枯れ対策が効果的であり、対策を講じることでナラ枯れによる森林被害を抑えることができると考えられます。
※1 1haあたりの枯死木本数が4本以上 |