六甲山では平成22年9月、坊主山(神戸市灘区高羽)のふもとで初めてナラ枯れの被害を確認しました。
これまで全国においてナラ枯れ被害により枯死が確認された樹種は、ブナ属を除くブナ科の樹木全般で、比較的高齢で大径木の多い広葉樹二次林での被害が多く報告されています。
六甲山で被害が確認された樹木はブナ科コナラ属のコナラで右図に示す3箇所において、各々1本ずつ、枯死しているコナラが確認されました。
被害を受けやすい樹木の太さを知るため、ナラ枯れが確認されたコナラとその周辺に生育しているコナラについて調査を行ったところ、枯死した樹木は、周辺の樹木と比べ、胸高直径が比較的太い傾向が確認されました(下図参照)。なお、@の周辺において、枯死はしていないものの、カシノナガキクイムシの侵入を受けたコナラが6本確認されました。