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- 平成18年度 - |
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紀の川大堰関連底生動物調査速報(9月) |
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1. |
調査実施内容 |
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表1 調査実施内容
調査実施日 |
調査地点 |
平成18年9月13・14日 |
自然ワンド |
平成18年9月14・15日 |
直川ワンド(人工ワンド) |
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2. |
調査方法 |
図1 エクマンバージ型採泥器 |
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図2 エサキアメンボ |
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ワンド内に生息する底生動物をエクマンバージ型採泥器およびタモ網を用いて採集した。 |
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3. |
調査結果 |
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ワンドにおいて確認された底生動物の一覧を表2に示す。
●確認された底生動物は合計7綱16目37科59種で、平成17年度の9月確認種数の8綱17目32科52種とほぼ同様の結果であった。
●両ワンドともに、ヒメタニシ、スジエビ、ミナミヌマエビなどのワンドや淵など流れの緩い場所に生息する種や、イトミミズ科などの泥底を好む種が確認され、平成17年度とおおむね同じ種が確認された。
●外来種は、スクミリンゴガイ、ウスイロオカチグサガイ、ハブタエモノアラガイ、サカマキガイ、フロリダマミズヨコエビ、アメリカザリガニの6種が確認された。
●「環境省レッドデータブック※1」および「和歌山県のレッドデータブック※2」掲載種のモノアラガイ(環境省:準絶滅危惧)、ナガオカモノアラガイ(環境省:準絶滅危惧)、カンテンコケムシ(環境省:準絶滅危惧)、ハネナシアメンボ(和歌山県:準絶滅危惧)、エサキアメンボ(環境省:準絶滅危惧、和歌山県:絶滅危惧T類)ムモンミズカメムシ(和歌山県:学術的重要)が確認された。なお、直川ワンド(人工ワンド)では、昨年度確認されていなかったエサキアメンボが1個体確認された。
※1:改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物-レッドデータブック-6 陸・淡水産貝類 環境省編 2005年
※2:保全上重要なわかやまの自然−和歌山県レッドデータブック− 和歌山県 2001年 |