由良川水系由良川
その流域は、京都府・兵庫県にまたがり、丹波・丹後地方における社会・経済の基盤をなすとともに、豊かな水と美しい自然に恵まれ、古くから人々の生活・文化を育んできたことから、本水系の治水・利水・環境についての意義は極めて大きいです。
流域の約9割を占める山地を縫って流れる由良川は、豊かな緑に恵まれ、清らかな流れを呈し、多種多様な動植物が生息・生育するなど、全体として自然河川の面もちを色濃く残しています。
上流部は、勾配が急で渓谷や河岸段丘が発達し、周辺の山々に溶け込んだ山間部特有の景観を形成しており、釣りやカヌーによる渓流下りの場として利用され、支川等の渓流にはオオサンショウウオの生息が確認されています。福知山盆地を流れる中流部は、川幅が広がり勾配もやや緩くなり瀬・淵が見られ、多様な魚類の生息域となっています。この区間には綾部・福知山の市街地が隣接しており、高水敷はスポーツ広場や散策・花火大会等の場として地域の人々に広く利用されています。山裾の間を流れる下流部は、勾配がさらに緩く穏やかな流れを形成しており、堤防もほとんどなく周辺の田園と一体となった景観を形成しています。
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川舟
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タコノアシ
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オオサンショウウオ
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福知山城
河川整備の実施方針
河川改修の経緯
由良川改修の経緯
昭和22年 | 阿久根台風 | |
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昭和22年 | 由良川改修計画要項策定、直轄改修工事に着手 | 堤防拡築、連続堤整備等 |
昭和28年 | 由良川改修計画策定 | |
昭和28年9月 | 台風3号 | |
昭和33年 | 由良川総体計画策定 | 流量改定、堤防整備、内水対策等を計画に位置づけ |
昭和34年9月 | 台風15号 | |
昭和36年11月 | 大野ダム竣工 | |
昭和38年 | 由良川総体計画(後期5ヶ年の計画)策定 | |
昭和41年 | 工事実施基本計画策定 | 流量改訂 |
昭和47年9月 | 台風20号 | |
昭和57年8月 | 台風10号 | |
平成11年12月 | 由良川水系河川整備基本方針策定 | |
平成15年8月 | 由良川水系河川整備計画策定 | 輪中堤、宅地嵩上げ等を計画に位置づけ |
平成16年10月 | 台風23号 | |
平成16年 | 由良川下流部緊急水防災対策事業に着手 | |
平成25年6月 | 新たな「由良川水系河川整備計画」を策定 | |
平成25年9月 | 台風18号 | |
平成26年8月 | 秋雨前線による集中豪雨 | |
平成27年 | 床上浸水対策特別緊急事業に着手 | |
平成29年10月 | 台風21号 | |
平成30年7月 | 梅雨前線による集中豪雨 |
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大野ダム
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緊急治水対策 (舞鶴市三日市地区)
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水防対策前イメージ
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水防対策後イメージ