円山川水系円山川

円山川水系円山川
円山川水系円山川マップ
円山川は、源を兵庫県朝来市生野町円山(標高640m)に発し、大屋川、八木川、稲葉川等の支川を合わせて豊岡盆地を貫流し、豊岡市において出石川、奈佐川等を合わせ日本海に注ぐ幹川流路延長68km、流域面積1,300km2の一級河川です。

流域は、兵庫県の豊岡市、養父市、朝来市の3市からなり、但馬地方における社会・経済・文化をなしています。流域の土地利用は、山地等が約83%、水田や畑地等の農地が約11%、宅地等その他が約6%となっています。 沿川にはJR山陰本線、国道9号、国道178号、国道312号、国道426号の基幹交通施設に加え、豊岡市までの延伸が計画されている北近畿豊岡自動車道が整備中です。さらにコミュニター方式による但馬空港が開港し、大阪方面との利便性が向上しています。

また、流域内は山陰海岸国立公園や氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、日和山海岸や国指定天然記念物の玄武洞、城崎温泉、神鍋高原の他、出石城下町などの観光資源に恵まれ、京阪神を中心に数多くの観光客を集めています。下流部では地域を挙げて、国指定特別天然記念物のコウノトリを野生に戻す取り組みが進められ、円山川の豊かな河川環境を保全し、再生が始まっています。

  • 豊岡市街地
    豊岡市街地
  • 城崎温泉
    城崎温泉
  • 兵庫県立コウノトリの郷公園
    兵庫県立コウノトリの郷公園

河川整備の実施方針

円山川における今後概ね30年間の河川整備は、観測史上最大の洪水である平成16年10月洪水(台風23号)と同規模の洪水が発生した場合であっても、全川にわたり家屋等の浸水被害を軽減することを目標とし、上下流・左右岸のバランスを確保しつつ、流域全体の治水安全度を向上させることとし、築堤、遊水地整備、内水対策、堤防強化等を行うことを予定しています。

河川改修の経緯

円山川改修の経緯

大正9年 直轄河川改修工事(第1期改修工事)に着手
昭和13年 中小河川改良工事(兵庫県)
昭和31年 直轄河川改修工事(第2期改修工事)に着手
昭和35年 総体計画を策定
計画高水流量 4,500m3/s 〔立野地点〕
昭和41年6月 円山川水系工事実施基本計画策定
計画高水流量 4,500m3/s〔立野地点〕
昭和63年3月 円山川水系工事実施基本計画改定
計画規模1/100
計画高水流量 5,400m3/s〔立野地点〕
平成 9年3月 小野川放水路完成
平成13年3月 床上浸水対策特別緊急事業(六方排水機場)完成
平成15年3月 流域委員会設置
平成16年12月 河川激甚災害対策特別緊急事業に採択
平成19年6月 流域委員会より『円山川のあるべき姿を求めて』を提言
平成20年1月 円山川水系河川整備基本方針策定
計画規模1/100
計画高水流量 5,600m3/s〔立野地点〕
平成23年3月 河川激甚災害対策特別緊急事業完了
平成25年3月 円山川水系河川整備計画(国管理区間)策定
  • 河道掘削
    河道掘削
  • 北近畿丹後鉄道橋梁架替
    北近畿丹後鉄道橋梁架替