感染症リスクを考慮した水害時の避難

○ 水害と感染症の複合的な「難」を避けるためには、新しい時代の避難計画として、指定避難所への避難だけにこだわらない多様な避難(分散避難)を考えて行くことが重要です。

○ そのため、大阪府三島地域(淀川右岸、安威川左右岸)をモデルに、国・大阪府・市町などの多様な主体により「感染症リスクを考慮した水害時の避難計画作成ガイドライン(案)」をとりまとめました。

○ また、淀川流域の市町村にとって必要となる各種防災情報をとりまとめた「淀川流域緊急対応ポータルサイト」を作成しました。

○ これらが三島地域のみならず他の自治体にとっても、有益な指針等となることを期待しています。

防災シンポジウム 「新型コロナウイルス感染症蔓延下の災害対応」(令和2年7月10日(金)開催)

 ○  感染症リスクを考慮した水害時の避難という新たな課題に対して、三島地域における検討状況を近畿管内の沿川自治体の皆様と共有することを目的に「防災シンポジウム」を開催しました。

コロナ禍における避難所設営訓練(令和2年9月29日(火)実施)

〇 感染症リスクを考慮した避難所運営に際しては、これまでと比べ、避難者の体温や体調の確認、換気、消毒回数の増などの業務が追加になることや、感染者や感染の疑いがある者が発生した場合の対応が新たに発生することから、それぞれの業務について、シミュレーションを行い必要な人数や役割分担、手順を確認し課題を洗い出しておくことが重要です。

〇 『 感染症リスクを考慮した水害時の避難計画作成ガイドライン』のとりまとめで得られた知見を踏まえて、モデルケースとして摂津市の主催する「コロナ禍における避難所設営訓練」の支援を行いました。

〇 多くの自治体等に、災害時の避難所運営や避難所生活の際に役立てて頂く事を目的に、当日の訓練の様子をレポートにまとめましたので掲載します。

■概要
 【第一部】 感染症対策を含む避難所開設
   ・訓練の想定・概要等を説明
   ・避難所開設~開設後3日後までを想定
   ・装備や検温方法、受付チェックシートの記入、避難者・体調不良者の動線を確認
   ・パーティションなどを設置
 【第二部】 ダンボールベッドの設営
   ・避難所生活3日目を想定
   ・到着したダンボールベッドの組立及びレイアウトの確認
 【第三部】 快適トイレの使用方法の説明
   ・避難所の衛生・安全等の改善に効果のある「快適トイレ」の使用方法の説明