第3回委員会について

議事要旨

• 委員意見とその対応について

  事務局より、第2回委員会で発言のあった委員意見等とそれら意見の基本計画（案）への反映状況について、資料1を用いて説明を行った。

• 基本計画（案)について

  奈良県より、公園の基本計画（案）を定める上で関連のある道路、鉄道の移転、移設、周辺整備の計画について、参考資料2を用いて説明を行った。 　また、事務局より、公園の基本計画（案）として、はじめに、平城宮跡の概況、基本理念及び基本方針、導入すべき機能、公園区域、空間配置計画、利用・整備計画、管理・運営方針、段階整備方針及び周辺整備の一連の項目内容について、資料2及び3を用いて説明を行った。

• 基本計画の素案について

  公園の基本計画の素案として、基本理念・基本方針、導入すべき機能、公園区域、ゾーニング、施設計画、動線計画、管理運営方針及び周辺整備の方向の各項目に関する基本的な考え方や具体的な内容について、資料3及び4を用い、事務局より説明を行った。

  各委員から主に次のようなご意見があった。

  • 公園整備に伴い、道路の移設等により生活環境が分断されるのでないかといった地元の心配、懸念があるようなので、計画内容をわかりやすく示すなどの配慮が必要でないか。
  • 文化庁策定の「特別史跡平城宮跡保存整備基本構想推進計画」を踏まえて定めているという点について、関係をわかりやすく示すことが必要でないか。
  • 景観については、園内から園外の眺望だけでなく、園内における復元建物の眺めを確保することも重要でないか。また、植栽について、これら眺望等を妨げないような配慮が必要でないか。
    さらに、「大宮通り」等、周辺における景観向上の取組も必要でないか。
  • アクセスについては、近鉄西大寺駅から安全に来園者を誘導する動線の確保が重要となるのでないか。
  • ゾーンの説明やエリア名にある「緩衝」については、世界遺産登録に当たって必要な緩衝地帯(バッファー)が宮跡の周囲にあること等から、別の適切な語句を用いるべきでないか。
  • 説明板をできるだけ多く設置するなど、ゾーニングにかかわらず「平城宮跡」であることを意識、認識できるような配慮が必要でないか。また、発掘調査の実施などに関して、柔軟に対応するようにすべきでないか。
  • 発掘調査・研究の進展や社会情勢の変化等により、計画変更がありうることを予め示しておいてはどうか。
  • 古代の基幹排水路にあたる水路については、往時の姿にならった整備を行うこともあるのでないか。
  • 園路やトイレ等利用サービス施設の整備については、一時的なイベント対応のための過剰なスペックでの整備を行うことは避けるべきでないか。
  • 歴史・文化の体感・体験ができる場として、細やかな情報提供も含め、わくわくするような演出、ソフトの充実が重要でないか。
    また、ソフトについては、新技術の活用を含め、うまく更新できる仕組みを作ることも重要でないか。
  • 来園者に関し、海外からの観光需要の増加を想定し、そのための工夫を行うことも重要でないか。
  • 1300年祭の折りに、公園の見取り図を示すことができるようにすべきでないか。

• パブリックコメントの実施について

  事務局より、8月18日（月）から9月16日(火)までの30日間、今回委員会のご意見をもとに修正した基本計画（案）を国営飛鳥歴史公園ホームページ上に掲載し、広く一般からの意見を募集して、基本計画（案）のとりまとめに反映するパブリックコメントを実施することについて、資料4を用いて説明を行った。

次回委員会（9月29日（月）を予定）においては、パブリックコメントの結果をもとに、内容の精査を行った上で、事務局より委員会に承認いただきたい基本計画（案）を提示し、議論を行う。