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庶務 |
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行程によりますと11時20分から一般意見の聴取の時間をとってございます。一般の方で意見等、申したいという方がおられましたら受付をさせて頂きますが、どなたかいらっしゃいませんか。
下の駐車場にも当方のスタッフを配置していますが誰も見えられてないということと、駐車場のモニターも見ていますが今のところ誰も見えられてないようですが、この場で一般の方の意見聴取をさせていただきます。どなたかこの場でおられれば受付をしたいと思います。時間はあるのですが、なければこの時点で大滝ダムの一般からの意見聴取は、打ち切らせて頂きます。委員長それでよろしいでしょうか。
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中川委員長 |
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委員の方で質問等があれば受け付けて下さい。
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○ |
庶務 |
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それでは、委員の方で質問等があれば受け付けさせて頂きます。どなたかいらっしゃいませんか。
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岩畑委員 |
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この学べる建設ステーションの利用者数を教えて下さい。
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渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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年間約3万人です。オープン時から5年間で約19万人です。
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岩畑委員 |
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社会学習での利用は、どれくらいですか?
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渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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年間50校位です。
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岩畑委員 |
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さきほどバスの中で説明があり、文化財が水没するのは全国的にあまり例がないということを聞いていますが、初めてなのでしょうか。
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○ |
渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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文化財とは、先程のビデオでご説明した神社のことですか?
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○ |
岩畑委員 |
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はい。
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○ |
渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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この丹生川上神社は、日本書記の頃にも記述があるような由緒ある神社ですのでそのような神社を移転していただいたということをご説明しましたが、丹生川上神社は、文化財法の文化財ではありません。
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○ |
的場委員 |
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この建物は、かなり手の込んだ内容になっていますが、この建物のランニングコストは、どのくらいですか?
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○ |
渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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ランニングコストとしては、館長が一人と降雨体験のサポートが2、3人いまして、その費用が年間2000万円強、その他、電気代等が必要です。
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○ |
的場委員 |
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このダムが完成した後もこの施設の運営を続けますか。
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○ |
渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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はい。今は、工事の概要説明になっていますので、そこは修正しないといけませんが、何らかの勉強する場が必要だと思っています。
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○ |
的場委員 |
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心配なのは、それをずっと続けられるのかどうかということです。これだけの設備を運営していくのはかなりのお金がかかるのでダムができたら、「はいさようなら」というのでは、具合が悪いと思っています。
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○ |
渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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それを含めた形で管理や予算要求をしていきたいと思っています。
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○ |
神吉委員 |
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先程の説明では、大台ケ原が多雨地帯という前提になっていたと思います。あまり詳しく知らないのですが、大台ケ原のように植生の比較的原生的なところが残っている地域についても、そこの流出の割合は、一般的なその他の林業地域と同じように計算するのでしょうか。
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○ |
渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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やはり良い原生林であっても、森林のその貯留効果として、小さい雨の時や降り始めの時は、当然貯まりますが土の中に水が一杯になった時は、水が外に流れてしまいます。従って、大台ケ原のような地域は、その他の地域に比べると効果はあると思いますが、流出を止めるほどの効果は難しいと思います。
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○ |
神吉委員 |
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そう言ってしまうと森林の保全が大切であるということをどう位置づけるのか難しい課題だと思いますので、是非、今後の研究課題として考えていただきたい。また、人工林をどれだけ天然林の方にもっていくのかということに係わってくることですので、特に今回のこのダムについてという訳のみではありません。やはり課題として持っていただきたいという気持ちがあったのでコメントさせていただきました。
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○ |
池淵委員 |
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今の件について、私は、関心を持っています。樹種による違いについては、結果を生み出すようなデータ等も少ない状況であります。また、総雨量に対して、何mmぐらいまでが森林限界なのかは、流域のサイズや森林面積、雨の降り方、つまり、じわじわと降る場合や最初降り貯めてその後で大きな波形が来るとかいろいろな雨の降り方にもよるので一概に考えるのは難しい。けれども、おっしゃるように森林には水源涵養機能の他にも土砂流出防止等、いろいろな機能があり、基本的には、森林の保全整備がベースにあります。しかし、それだけで、何年に一度といった出水を防げるような形にはなりえないのでその部分を超える部分については、こういった貯留施設が必要であるという論点を持つべきだと思います。また、これらについての学術的なデータ等を御示しすることもできると思います。
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○ |
伏見氏(関西のダムと水道を考える会) |
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私は、「関西のダムと水道を考える会」の伏見と申します。資料の中に、和歌山市の利水として水道と工業用水と書いてありますが、農業用水は全くないのでしょうか。
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渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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大滝ダムの計画には農業用水の計画は入っていません。紀の川全体では、大迫ダム等の他のダムにより農業用水の確保を行っています。
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伏見氏(関西のダムと水道を考える会) |
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最後に、このダムの建設にあたっての立ち退き件数を教えて下さい。
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渡邉所長(大滝ダム工事事務所) |
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立ち退き数は、大体500世帯ぐらいです。
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伏見氏(関西のダムと水道を考える会) |
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ありがとうございました。
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養父委員 |
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お願いです。緑化をされるときには、できるだけ地元の種を使っていただきたいと思います。ばかす緑は地元の自然環境に非常にやさしくないのです。ここを見ても、アジサイとかが確認できます。今は、道路公団や道路事業の方でも、地元の種を使った緑化をやっています。これは、大事なことなので、是非、守ってほしいと思います。
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神吉委員 |
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私は、もともと建築分野の者なので、私からのお願いです。はっきり確認できなかったのですが入り口のところに大きい擬木のモニュメントがあったと思います。凄い職人技であることも事実なのですが、擬木は、時間が経つと朽ち方が違ってきてデザイン的にも良くないのです。自然に見えるからということであまり採用されないほうが良いと思います。造った当初は良くても、まわりのいろいろなものがエイジングしていく時に一緒にエイジングしないので、いつか、変になります。ですから、形の上で自然に見せることに拘らず、養父委員がおっしゃったように、種の問題等の視点で考えて頂きたいと思います。ある意味おもしろいとも思いますが、少し驚きましたので、デザイン的な視点のコメントもさせて頂きます。
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庶務 |
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時間となりましたので、これで一般からの意見聴取と委員からの質問等の時間を終わらせて頂きます。
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