六甲砂防
六甲砂防の概要
六甲山地は、東は宝塚市、西は神戸市垂水区に至る、東西約30kmに伸びる連山で、海岸線から僅か7km程度で標高931mの六甲山頂に至る程に急峻な地形です。地質的には、風化の進んだ花崗岩が主体を成しており、また、活断層が多数分布している関係から豪雨に対しては非常に脆弱です。一方で、六甲山地の周辺は、市街化が極めて顕著であり、管内の神戸市、西宮市、芦屋市及び宝塚市には、約230万人の人々が生活しています。土地利用においては、平地部から山地部へと都市化が進行しています。
また、JR等の鉄道、国道2号線等の道路、神戸港などの重要交通網が日本の東西経済交流を支えています。このことから土砂災害が発生した場合、甚大な被害が発生する可能性は非常に高いといえます。
六甲山地における土砂災害から国民の生命・財産および重要交通網等の社会経済基盤を保全することを目的としています。
六甲山地で発生した過去の土砂災害
年月(西暦) | 被害状況 |
---|---|
昭和13年(1938年)7月 阪神大水害 |
死者671名、行方不明者24名、家屋流失1,497戸、家屋埋没966戸、家屋全壊2,658戸、半壊7,879戸、床上31,643戸、床下75,252戸、堤防決壊14、道路決壊69、橋梁流失57【直轄化の契機災害】 |
昭和42年(1967年)7月 7月豪雨 |
家屋全壊367戸、半壊390戸、床上9,187戸、床下49,650戸、死者90名、行方不明8名、河川決壊29、溢水氾濫74、橋梁流失37、山くずれ141、がけくずれ168、道路崩壊162 |
平成7年(1995年)1月 阪神・淡路大震災 |
死者数6,402人、家屋全壊104,004棟、半壊136,952棟、火災全焼7,035棟、半焼89棟、焼損床面積833,346m²(兵庫県内 平成18年5月19日消防庁確定) |
-
昭和13年阪神大水害(神戸市) -
昭和42年7月豪雨(神戸市) -
平成7年阪神・淡路大震災(神戸市)