北川水系北川

北川水系
北川水系マップ
北川は、その源を滋賀県と福井県との境をなす野坂山地の三十三間山(標高842m)付近に発し、三重嶽、武奈ヶ嶽にさえぎられた滋賀県高島市の山間部を南流し、県境付近において左支川の寒風川を合わせ、流路を北西に転じ、若狭町にて右支川鳥羽川を、さらに小浜市にて右支川野木川と左支川遠敷川を合わせ日本海に注ぐ幹川流路延長30.3km、流域面積210.2km2の一級河川です。

北川流域は、小浜市、高島市、若狭町の2市1町からなり、若狭地方における社会・経済・文化の基盤をなしています。流域の土地利用は、山林等が約83%、水田や畑地等の農地が約13%、宅地等その他が約4%となっています。

沿川にはJR小浜線、国道27号、162号、303号、舞鶴若狭自動車道等の基幹交通施設が整備されています。また、環境庁選定の全国名水百選として“瓜割の滝”と“鵜の瀬”という名水所があり、豊かできれいな水と美しい緑に恵まれています。さらに、北川下流域には若狭地方の中核都市である小浜市、中流域には“鯖さば街道”など京への物資輸送の中継地として栄えた若狭町、そして上流域には琵琶湖に面し畿内と若狭・北陸地方を結ぶ陸上・湖上交通の要所として栄えた高島市があり、古くから大陸と京都や畿内の中間に位置しているため、文化・経済面で重要な役割を果たしてきました。
  • シラウオ
    シラウオ
  • シロウオ
    シロウオ
  • こうのとり大橋
    こうのとり大橋

河川整備の実施方針

 遠敷川合流点から下流部においては、治水・利水・環境のバランス、特に貴重な動植物の生息・生育環境の保全を行い、利水への影響を考慮した掘削や水位低下方策により河道の流下能力を向上させる対策に加え、浸透・侵食に対する堤防強化により堤防の信頼性を向上させ、洪水に対する安全度向上を図ります。
 遠敷川合流点から上流部では霞堤を活かした治水機能を維持し、現況の流下能力が確保されるよう河床の維持掘削、河道内の樹木伐採などに努める一方、浸透・侵食に対する堤防強化により堤防の信頼性を向上させ、洪水に対する安全度向上を図ります。

河川改修の経緯

北川改修の経緯

大正15年 内務省直轄改修事業(北川・南川の分離)  
昭和28年9月 台風13号 堤防決壊等
昭和29年 災害復旧土木助成事業(福井県)  
昭和40年9月 台風24号  
昭和44年 多田川の改修・分離 放水路事業(福井県)
昭和46年12月 北川水系工事実施基本計画策定 流量改定、築堤、霞堤一部締切等が計画に位置づけ
平成63年3月 北川水系工事実施基本計画改定  
平成20年6月 北川水系河川整備基本方針策定 流量改定
平成24年10月 北川水系河川整備計画を策定  
平成25年9月 台風18号  
  • 多田川の改修・分離
    多田川の改修・分離
  • 霞堤
    霞堤