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庶務 |
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定刻の2時になっておりますので、委員の方は、お席に着席していただきますようお願いいたします。
定刻の時間となりましたので、第7回紀の川流域委員会を開催させていただきます。
司会進行は庶務を担当する和歌山工事事務所調査第一課が務めさせていただきます。私は調査第一課長の和佐でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、最初に、資料の確認をさせていただきたいと思います。
受付でお渡しいたしました座席表、黄色のA4のペーパーで「発言にあたってのお願い」、それに本日の議事次第、資料としましては、まず、2分冊になっております「河川整備計画の目標流量の設定について」と書かれました資料-1と資料-1(参考資料)でございます。次に、「紀伊丹生川ダム調査に対する予算使用実績について」資料-2でございます。「紀伊丹生川流域の生物調査について」資料-3でございます。「小川委員から提出された質問について」資料-4でございます。「紀の川河川整備計画(治水)の進め方(案)」資料-5でございます。「岩畑委員から提出された環境・利水について」資料-6でございます。「第6回紀の川流域委員会で一般から寄せられた主な意見に対して」参考資料-1でございます。最後に、「一般からの意見、要望」と書かれました参考資料-2でございます。
なお、資料-1〜5につきましては、事前資料としまして各委員にお配りした資料と同じものでございます。都合のよい資料でごらんいただければと思います。
以上が本日の配付資料でございます。不足の資料がございましたら、挙手をお願いいたします。よろしいでしょうか。
また、本日は、後ほど一般傍聴の方にもご発言の時間を設けていますので、発言の際は「発言にあたってのお願い」をご一読いただければと思います。確認のために読み上げてご説明とさせていただきます。
黄色のA4のペーパーでございます。
一般傍聴者の方々へ。
本日は、後ほど、一般傍聴者の方からの発言の時間を設ける予定ですので、審議中については、ご発言をご遠慮願います。 第1回紀の川流域委員会において決められた公開の原則に基づき、発言の内容については議事録を作成し、公開する予定です。
一方、プライバシーに配慮することが決められていますので、発言される際は、発言の都度、冒頭で次の内容をご発言いただきますようお願いいたします。
マイクを持っていきますので、必ずマイクを通してご発言をお願いします。
1つ目はお名前、2つ目はご住所あるいはご所属名をお願いします。3つ目は、議事録へ個人名を掲載するかしないか。4つ目は議事録へご所属名を掲載するかしないか。5つ目は議事録の公開前に確認を必要とするかしないか、をお願いしたいと思います。
本日の欠席でございますが、病気等で急遽欠席されている委員もいます。安藤委員、池淵委員、神吉委員、牧委員、的場委員からは事前に連絡をいただいております。本日、小田委員については出席の予定でございましたが、大学入試の出題ミスの関係で急遽、本日2時から記者発表となりましたので、「おくれるもしくは欠席になる。」という連絡をいただいております。
なお、池淵委員からは事前に配付した資料-1について、コメントをいただいております。その資料については、本日の配付資料として配布しております。取り計らいは中川委員長にお預けしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、ただいまより審議に移りたいと思います。中川委員長、よろしくお願いいたします。
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中川委員長 |
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本日は、休日にもかかわらず、多くの委員がご出席いただき、また傍聴の方々もおこしいただきましてありがとうございます。
さて、本日お配りいたしております議事次第は、前回委員会の積み残しの分から審議に入るということで、事前に委員の皆さんにお配りしました議事次第とは審議の順序を変更しておりますので、ご了解願いたいと思います。
また、会議は17時に終わりたいと思いますので、委員の皆様の活発なご意見と議事進行にご協力をお願いいたしたいと思います。
それでは、その議事次第の2の審議に入りたいと思います。
まず、2-1でございますが、各委員からの質問等についてということで、2-1-1の「岩畑委員から提出されました環境・利水について」の質問について、岩畑委員の方から簡単に趣旨説明をお願いしたいと思います。
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岩畑委員 |
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前回にご説明申し上げたかったのですが、時間の関係でできなかったので、今回説明させていただきます。
前回の委員会までに環境・利水・治水に関して国土交通省から、紀の川の現状について説明をお受けしています。ただし、玉川峡と呼ばれる紀伊丹生川に関する環境等について、個人的に少し説明不足であると思い、その補足したいと思います。本格的な治水の審議に入る前に、もう一度、問題になっていた紀伊丹生川ダム建設計画についての認識を持っていただきたいと思い、私の知るところのお話を少しさせていただきます。
資料に「玉川峡に……」という見出しのパンフレットがついております。これは、私達が3年前、ダム審議委員会ができる前につくり、全国的にこのダムについて呼びかけをさせていただいているパンフレットでございます。
昨年6月に国土交通省の利水に関して大幅な見直しを行うと発表があり、それに基づいて一部修正を加えております。これを見ていただければわかるように、地図が右下に載っています。紀伊丹生川ダムのダムサイトの方から、玉川峡の3分の1に当たる5キロ余りのところまでが水没予定地となっており、その部分に着色しております。
以前の現地視察において、河川に沿ってやどりの青少年旅行村の方まで行きました。この北又と記されているところには、普通乗用車でも小さい乗用車でなければ入れません。また視察時は、台風の影響で橋が決壊していましたので入れませんでしたが、この北又というところが水没予定地であり、人家が28世帯あります。
現状、11世帯が今も住居を構えられていますが、現実に生活を営まれている方は、11世帯のうちでも9世帯であり、子供がおられるのは1世帯ということです。長年、ダムができる、できないということで、もうここにいてもどうせ水没するので、子供が成長されると同時に町に出ていかれたり、ほかへ移転された方もいます。そういう関係で、現状11世帯のうち現実に生活を営まれている9世帯に高齢者の方が住んでおられます。
私も昨年、現場の方へ行ってまいりました。やはり、ダムで一番問題になるのは、水没地の方々だと思います。私は、そこをバスで通過しただけで、説明ができていなかったと思いましたので、ここで改めて説明させていただきます。
それに基づいて、私は、写真集をつくっています。和歌山市においてもこういうのどかな田舎というのがなくなってきていますが、このダムが計画され、発表され、水没するのだということでこういう貴重な本当の田舎がまた水没に遭い、これは大変だと思い、写真集をつくりました。今日は写真集を4冊持ってきていますので、配っていただいて、見ていただければ良いかと思います。
このパンフレットの裏に、玉川峡の生態系といいますか環境や史跡についての簡単な説明があります。この内容については、環境のところで、整備局から詳しく説明があるだろうと思っています。私達でもこういった計画に基づいて調査し、PRさせていただいています。
次は、利水です。詳しい資料を前回のときに配付されているとは思いますが、2000年に和歌山市で利水目的がなくなり、「新規水源地の必要性がない。」と発表しています。それを追って2001年、大阪府で水需要が下方修正に入ったために「水はいらない。」と利水目的を放棄したような発表がありした。これにすぐに対応するかのように国土交通省の方で、昨年6月、当ダムの規模縮小を発表したという経過です。現地の当九度山町においても、ダム調査特別委員会というのをつくっていましたが、もう不必要だということで、この特別委員会を廃止しました。従って、実質的に地元においてももう審議をやらないんだということになっております。
これから問題になってくるダムによる治水の対策で、紀伊丹生川ダムの審議があると思いますが、現状の状況は不必要であります。それは地元が言っているわけではなく、大阪府、和歌山市といった周囲全般的であり、更に、「むだなダム」ということで、全国的に声高らかにマスコミ関係者の方々が発するような状況であります。
したがって、治水によるダムに関しましては、こういうところを考えていただいて、委員会で判断をしたいと考えております。
私は、昨年の12月に木村和歌山県知事にもこの状況を説明させていただきました。そして、流域委員会でも治水に関する審議が盛り上がりつつあり、恐らく良い結果が出ると思っていますのでそのように報告し、知事におかれましてもむだな公共事業であると速やかに英断下されるようにお願いをしてまいりました。
その他、クマタカが、このダムサイト付近で確認がされたという地元の発表とか、マスコミ関係者の新聞記事を載せさせていただいております。今後の審議においてダムによる治水に関しては、より慎重に審議していただきたいと思います。
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中川委員長 |
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ありがとうございました。
今の岩畑委員の趣旨説明に対して何かご質問等ございませんでしょうか。
それでは、今のご趣旨を皆理解したということで、今後の河川整備計画を検討していく上でご議論を願いたいと思っております。よろしいでしょうか。
それでは、次に前回小川委員から提出されました2-1-2の質問がございますが、これについて小川委員から趣旨説明をお願いしたいと思います。
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