4.底質 |
紀の川下流部の汽水域及び湛水域の水質を把握するため、汽水域の3地点及び湛水域の3地点において、含水率、強熱減量、TOC、T-N、T-P、硫化物等について、平成11年5月から調査を行いました。
それぞれの調査点における底質の経年変化は以下に示すとおりです。 |
図 調査点 |
備考)調査は、平成11年5月から平成13年8月の期間に、以下の頻度で実施しています。 平成11年:5月、8月、11月の3回 平成12年:2月、5月、8月、11月の4回 平成13年:2月、8月の2回 |
・項目の説明 |
項目 | 解説 |
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含水率 | 底泥の含水率とは、温度110℃の乾燥機によって湿潤土から除去される水量と炉乾燥前の質量との比を、百分率で表したものをいいます。 |
強熱減量(I.L.) | [Ignition Loss] 物質を強熱した時の質量の減少量であり、底泥中の有機物量の指標として用いられています。 |
全有機態炭素 (TOC) |
[Total Organic Carbon] 底泥中に存在する有機物中の炭素の総量をいいます。 底泥中の有機物量の指標として用いられています。 |
総窒素(T-N) | [Total Nitrogen] 底泥中に存在する全ての形態の窒素の総量をいいます。 富栄養化に関する指標として用いられています。 |
総りん(T-P) | [Total Phosphorus] 底泥中に存在する全てのりん化合物の総量をいいます。 総窒素と同様に、富栄養化に関する指標として用いられています。 |
硫化物 | [Sulfide] 底泥中に有機物が多く存在する場合、分解に伴う酸素消費により嫌気状態となります。こうした嫌気状態では、硫酸還元菌により硫酸塩が還元され、硫化水素(H2S)となり、ヘドロ特有の臭気を発生します。 |
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