「六甲ＳＡＢＯだより」は、砂防に関するニュースなどを幅広くお届けしている無料メールマガジンです。 ここではバックナンバーがご覧いただけます。
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◇◆◇ 『 六甲SABOだより 』 ◇◆◇
―第46号―
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六甲砂防事務所長 田村圭司
六甲山は、風光明媚で、いつも優しく、私たちに安らぎや癒やし、活力を
与えてくれます。
人に例えるならば、女性なら美人でチャーミング、男性ならイケメンで優
しい素敵な人、と言ったところでしょうか。
私たちは、六甲山が大好きです。六甲山と私たちは恋人同士のようなもの
です。
毎日会いに行っている方、毎週会いに行っている方がたくさんいらっしゃ
います。
しかし・・・
その六甲山は、残念ながら、その地形条件や地質条件などから、崩れ易く
危険と隣り合わせです。昨年の台風11号でも、約270箇所の崩壊が発生し、
いくつかの土石流も発生しました。幸い、砂防えん堤が土石流をくい止めま
したので、人命にかかる被害は防ぐことができました。
このように、六甲山は、素敵な美人、イケメンな恋人ですが、体は虚弱
体質であると言ってもいいかもしれません。
もし、恋人であれば、恋人の健康管理に気を遣うのは当たり前なのでは
ないでしょうか。恋人の体質、健康状態を知って、少しでも健康を維持でき
るように力になりたいと思うのは当然だと思います。
六甲山の恋人である市民の皆さんには、六甲山と末永く恋人同士でいられ
るよう、外見だけではなく、しっかり体質も熟知して、六甲山とお付き合い
していただければと思います。
もちろん、六甲山と深く恋人のようなお付き合いをしている方々もたくさ
んいらっしゃいます。その中に、我々が「森の世話人」と呼ばせていただい
ている、ボランティア団体、NPO、社会貢献活動を行っている企業などの皆
さんがいます。その皆さんは、六甲山の体質をよく勉強され、植樹や育樹、
ぶ育、レクリエーション空間の整備など様々な活動をされています。
では、行政の方はどうでしょうか。
行政は、六甲山のお医者さんに例えられるのではないかと思います。
虚弱体質な六甲山のかかり付けのお医者さんは、一番身近で様子を見て
おられる神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市なのだと思います。兵庫県は、
さしずめ総合病院といったところでしょうか。
そして、六甲砂防事務所は、六甲山における「砂防・防災」に関する専門
医だと思っています。虚弱体質の六甲山が大病をしないよう精密検査を行い、
また大病をしたときの高度な緊急治療を行う機関ということになるでしょう。
もちろん、お医者さんだけでは患者さんの治療はできません。
我々は、「森の世話人」の方々のような、言ってみれば、看護師さん、
薬剤師さん、栄養士さん、保健師さん、介護士さんなどのような方々と一緒
に六甲山を見守っていかなければならないと思っています。いわゆる、チーム
医療ですね。
六甲山の恋人である市民の皆さん、そして医療従事者に例えられる行政
機関やボランティア団体などの力を合わせて、素敵な六甲山とずっとお付き
合いしていきたいものです。
今回はそんな六甲山の、これから100年の森づくりと土砂災害防止に
ついて考えるためのフォーラムについて、ご紹介いたします。
‥■目次■‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┏◆1.「六甲山森林整備から土砂災害を考える」フォーラムを開催します！
┃
┗◆2.お願い
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□■□ 1. 「六甲山森林整備から土砂災害を考える」フォーラム □■□
を開催します！
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六甲山地から流れ出す河川は、海までの距離が非常に短いため、いずれも
急流で、一気に海まで流れます。しかも、六甲山地は風化によって崩れやす
くなった花こう岩（マサ土）で覆われているため、大雨によってがけ崩れや、
土石流が発生しやすい環境にあり、昔から度々土砂災害が起こってきました。
こういった土砂災害の被害を防ぐために、1902年（明治35年）から砂防を
目的とした植林が開始されました。
それ以降も災害は繰り返し起こり、阪神・淡路大震災では、直後の調査で
770箇所もの崩壊が確認されました。この震災を契機に、緑豊かな都市環境、
景観などをつくり出すために「六甲山系グリーンベルト整備事業」に着手し、
樹林整備などを進めています。
今日の緑豊かな六甲山地をつくったのは行政だけではなく、地域の方々の
努力によるものです。六甲山地での土砂災害防止と樹林整備の取り組み、
森の世話人の活動などを広く皆さまに知っていただくために、フォーラム
を開催いたします。
皆さま是非ご参加ください。
◎「六甲山森林整備から土砂災害を考える」フォーラム
●日程：平成27年2月21日（土）
●場所：相楽園会館
●パネル展示〔10:00〜17:00〕
・阪神・淡路大震災後の土砂災害対策と森づくり活動紹介
※パネル展示は、同園内の旧小寺家厩舎で2月21日〜2月22日に行われ
ます。
●フォーラム
○基調講演〔13:00〜14:00〕
「六甲の植生はどのように変化するのか」
：兵庫県立大学名誉教授 服部 保 氏
「森林は土砂災害を防げるか」
：立命館大学理工学部教授 里深 好文 氏
○事例紹介〔14:20〜15:00〕
「六甲山系グリーンベルト整備事業」
：国土交通省近畿地方整備局 六甲砂防事務所
「災害に強い森づくり」
：兵庫県森林林業技術センター
「六甲山森林整備戦略」
：神戸市建設局公園砂防部
○リレートーク〔15:10〜16:10〕
・昭和13年阪神大水害の記録
・企業の森 富士ゼロックス兵庫
・神付・産土の森の会
・森の世話人 六甲ジョウビタキの会
・六甲山を活用する会
※プログラムの内容は都合により変更する場合があります。
また、フォーラム終了後は、ミニコンサート及び相楽園のライトアップ
鑑賞会が開催されます。ライトアップ鑑賞会はフォーラム参加者のみ
の公開です。
●募集定員・参加費：
200名（先着順） 参加費無料
※事前申し込みが必要です。
●申し込み先：
★神戸市総合コールセンター（8:00〜21:00）
TEL 078-333-3330
FAX 078-333-3314
※FAXには住所、氏名、電話番号をご記入下さい。
●主催・後援・協力
主催：国土交通省近畿地方整備局 六甲砂防事務所
兵庫県 農政環境部環境創造局豊かな森づくり課
神戸市 危機管理室
建設局公園砂防部六甲山整備室
後援：（公社）兵庫みどり公社、（一社）兵庫県治山林道協会、
（公社）兵庫県緑化推進協会、（公財）神戸市公園緑化協会、
六甲山系砂防事業促進連盟
協力：（一社）神戸市造園協力会
詳しくは下記のチラシをご覧ください。
【「六甲山森林整備から土砂災害を考える」フォーラム チラシ】
http://www.kkr.mlit.go.jp/scripts/cms/rokko/infoset1/data/pdf/info_3/20150206_01.pdf
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□■□ 2.お願い □■□
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発信元：国土交通省 近畿地方整備局 六甲砂防事務所（調査課）
〒658-0052 兵庫県神戸市東灘区住吉東町3-13-15
TEL 078-851-0535 FAX 078-851-0704
URL : http://www.kkr.mlit.go.jp/rokko/
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