森づくり団体連絡会議の要旨
参加団体
【森の世話人】 計23団体27名
(市民団体)
NPO法人黄河の森緑化ネットワーク、兵庫県勤労者山岳連盟、いたやにすと、ブナを植える会、獅子ヶ池を美しくする会、六甲ジョウビタキの会、環境学園専門学校、金鳥山自然環境保護・育山協議会、シニア自然大学研究部環境科、パナソニック電工松寿会阪神地区・フォレスター松寿、ほくらぐるーぷ(山林ボランティア)、兵庫県山岳連盟、ガールスカウト兵庫県第51団、ウエルネスの森を守る会、ほくら〜ととや森の世話人倶楽部、NPO法人こども育ちわたし育ちMadrina
(企業)
住友ゴム工業株式会社、清水建設株式会社、アシックス労働組合・株式会社アシックス、株式会社新井組、コベルコシステム株式会社、株式会社伊田工務店、日本eリモデル株式会社
要旨
1:開会の挨拶
六甲砂防事務所石塚所長より、日頃の森づくり活動や会議出席へのお礼、本日の会議開催の主旨説明とともに開会の挨拶がありました。
2:各団体から自己団体紹介
配布資料等を参考に、参加団体がそれぞれの自己紹介を行いました。ネザサと悪戦苦闘している声が多くの団体から寄せられました。
3:森の世話人の活動状況とその成果の紹介
六甲山系グリーンベルト整備事業についての説明を行うと同時に、これまでの8年間の森の世話人の活動の成果や生物多様性についての説明、参加者の意識等の紹介が行われました。
4:撫育作業とナラ枯れの状況
撫育管理業務を請け負う兵庫県森林組合連合会より、市民参加による森づくり以外の撫育内容についての説明報告が行われました。近年被害が拡大するナラ枯れについても、カシナガホイホイ(ナラ枯れ対策で使用するシート)をその場で提示しながら説明が行われました。
5:植栽木の生育と効果的な管理
六甲砂防事務所で管理している植栽木のモニタリングデータをもとに、植栽木の活着率や生長速度について報告するとともに、ネザサやニセアカシアを効果的に衰退させるための方法の説明を行いました。
6:六甲山系グリーンベルト整備事業に関するアンケート
神戸市民を対象に実施したGB整備事業に関するアンケートの結果が報告されました。
7:意見交換、質疑応答
事前に参加者よりよせられたテーマ等に沿って意見交換会が行われました。
テーマ1:活動地におけるいたずらの有無とその対策
- 動物によるものもあるかもしれないが、被害状況から明らかに人によるいたずら。特にヤマザクラに被害が集中。犯人を見つけたら、注意できるのか?
<回答・意見>
- 動物(ノウサギ)による被害防止のため、ネットを張っている。(団体)
- 人のいたずらに対しても、ネットである程度の防止効果は期待。ネットの提供は可能。
(事務局)
- 国の土地なので、通常は伐採できないが、森の世話人は森づくり実施要領に沿って木の伐採が出来る立場にある。そのため、無断で伐採をしている人(犯人)を見つけた際、指摘はできるが、反撃されるなどの危険が予想されるので、十分に注意してほしい。(事務局)
- ラミネート加工程度のものでもよいので、六甲砂防事務所が管理している木であることを記載した看板等の提供をお願いしたい。(団体)
→別途フォーマットを団体に提供するので、各団体で対応をお願いする。(六甲砂防事務所)
テーマ2:活動における安全の確保(各団体のヒヤリハット)
- 作業を行っていれば、熟練した団体でもヒヤリハットは発生する。森づくり活動ではないが、団体員がけがをする事例もあった。また、枯れ松、倒木処理でチェンソーの使用時は特に危険を伴う。マダニやスズメバチの被害もあると思うので、各団体で起こりうる、起こったヒヤリハットを事務局に報告し、定期的に発信して欲しい。
<回答・意見>
- ヒヤリハット報告をします。(事務局)
- 登録時に刈払機は使用禁止と聞いた。使っていいのか。(団体)
→使ってもよいが十分に注意してほしい。団体の活動では禁止まではしていない。但し、刈払機の安全講習等を受けることが望ましい。交流の森のイベント活動で講習会を行ったことがある。そういう機会を利用して頂きたい。ちなみに六甲砂防事務所で刈払機は貸出していない。(事務局)
- 刈払機の使用は熟練者のみに限定している。使う場合は2名1組で1名が監視役としてハイカー等との接触事故を防止している。(団体)
テーマ3:他団体のイベント情報
- 他団体でどういうイベントをして人を集めているか教えて欲しい。
<回答・意見>
- 樹木教室(六甲自然案内人の会に有償で講師を招聘)を開催。(団体)
- オープンイベントとして植樹やお花見会を開催。(団体)
- イベント、まつりなどを開催。内容は、クリーン大作戦(ごみ拾い)、宝探し、ペットボトルで船を作る。ササや竹で家を作る。焼き芋やカレ−ライスの提供(700
食完食)など。(団体)
テーマ4:トイレの確保
- 常設トイレの設置を神戸市に断られた。トイレの確保をどうされているか?
<回答・意見>
- 丈を確保するため6人用の大型テントを張り、そこに簡易トイレを設置(使用後の汚物は、自分で持ち帰る。)(団体)
- 登山用の簡易トイレを携帯する。使用頻度はごくわずかであるが、トイレがあるという安心感から、ない場合に比べて参加しやすくなっていると思われる。(団体)
- 活動地に行く途中の公衆トイレで済ませておく。活動時間は午前中のみで長くない。
我慢できない場合は片道20分かけて公衆トイレに戻っている。(団体)
テーマ5:保険は何を利用しているか?
<回答・意見>
- 兵庫県ボランティア・市民活動災害共済(1名年間500円)(団体)
- 〃 活動等行事保険(1名1回50円・1名1回207円)(団体)
- 免責事項(例えばチェンソーを使うと保険がおりない場合)もあるので、注意が必要。(団体)
テーマ6:参加費の徴収は?
<回答・意見>
- 会費制にしており、徴収していない。(団体)
- 助成金の利用。情報は兵庫県の豊かな森づくり課「兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会」から入手。助成金の申請はとにかくチャレンジする。(団体)
- 助成金は、保険の掛け金にしたり、苗木や備品の購入。(団体)
- 兵庫県森林ボランティア連絡団体から助成金に関する情報提供が多々あるので、事務局からも情報を発信してほしい。(団体)
→基本的な考えとして、助成金の情報提供に六甲砂防事務所は関わらない。(但し、国の助成金についてはその限りではない。)(六甲砂防事務所)
団体から六甲砂防事務所への依頼事項
- 製作したベンチ上での火気の使用があり、焦げていた。山林火災につながりかねない。
注意喚起等の対策のお願いがありました。
→別途フォーマットを団体に提供するので、各団体で対応をお願いする。(六甲砂防事務所)
六甲砂防事務所から団体への依頼事項
- 以下のイベント等への協力や参加をお願いしました。
- 9月17日(土)に甲南女子大学で開催予定の六甲山フォーラム。
- 秋に一般市民や学生にも参加を呼び掛けて開催予定の交流の森。(10月で日程調整中)
以上
ページトップ