日時: 2012年11月25日(日) 8:00〜14:00
コース:六甲ケーブル下駅→鶴甲地区山腹工見学ポイント→六甲山系グリーンベルト整備事業説明ポイント・渦ヶ森鋼製枠えん堤→千丈谷えん堤→油コブシ道分岐→まちっ子の森→記念碑台(ゴール)
六甲山地の砂防を多くの方に知ってもらおうと、今年も『六甲砂防ウォーク』を開催しました。約70名の方に参加いただき、六甲ケーブル下駅から砂防施設をめぐる約7Kmのコースを歩いていただきました。
まずは阪神・淡路大震災で崩れた斜面のうち、鶴甲地区で行われた山腹工を見学していただきました。参加者のみなさんは、阪神・淡路大震災の被害の大きさに驚かれたようです。
次に、震災後に短期間で造ることの出来る『鋼製枠方式』を採用した、渦が森地区の砂防えん堤を見学していただきました。また、震災を契機として始まった『六甲山系グリーンベルト整備事業』で、良好な樹林を目指して取り組んでいる見本林も見学していただきました。
千丈谷えん堤ではその働きだけでなく、設置されている監視カメラ、ワイヤーセンサー、テレメーター雨量計などの役割と重要性についてご説明しました。
その後は、寒天山道の険しい道のりに挑戦し、今回のコースで一番紅葉がきれいな「油コブシ道分岐」にたどり着きました。今を盛りの紅葉が参加者を温かく迎えてくれましたが、ここも元は薄暗い森。森づくり団体のみなさんによって整備され、今は明るい森が拡がっていることをご説明しました。
同様に、「六甲山を活用する会」によって整備が行われている「まちっ子の森」でも、親しみやすい森をつくり上げている同会の方にご説明いただきました。
ゴールの記念碑台では土石流模型実験を行い、砂防えん堤の役割についてご説明しました。「えん堤の効果が予想以上であった」「昭和42年の大雨で自宅が浸水したのでえん堤の大切さを実感できる」などの多くの声が寄せられました。
また、参加者のみなさんからは「来年も続けてほしい」「森づくり活動に参加してみたい」という感想のほか、コースの選定、休憩時間など様々なご意見をいただきました。ご意見を踏まえ、今後も砂防事業についてご理解いただけるよう、活動していきたいと考えています