日時: 2012年10月17日(水) 10:00~16:00
場所: 六甲砂防事務所
河道閉塞(天然ダム)を伴う大規模な土砂災害に対する緊急調査など災害支援に的確に対応できる人材の育成を目的として、『大規模土砂災害緊急調査講習会』を開催しました。
講習プログラム
① 改正土砂法と今後の土砂災害対策について | 六甲砂防事務所長 神野忠広 |
② 土石流実験装置による土砂災害実演 | 六甲砂防事務所副所長 綾木基之 |
③ 大規模土砂災害の緊急調査について | 近畿地方整備局河川部 木下篤彦 |
④ 台風12号における紀伊山地での土砂災害と対応について | 近畿地方整備局河川部 北川眞一 |
◎土砂災害実演
土石流模型実験では、土石流発生のメカニズムや砂防施設の効果について視覚的に体験しました。
◎天然ダム調査「発生箇所の事前特定は困難!」
台風12号における紀伊山地での土砂災害では、土砂災害防止法の改正後、初めて緊急調査などが実施されました。この災害支援の経験から「天然ダムの発生箇所を事前に特定するのは困難。衛星画像データなどの有効活用。」といった事や、ヘリからの天然ダム計測の留意点など、実体験に基づいた緊急調査や復旧工事の状況についての講習が行われました。
◎今後希望する講習内容(アンケート結果)「体験談、現地作業の要望」
今回の講習に参加された方の約7割が支援活動の未経験者という事もあり、参加者からは「体験談や現地での実作業など、災害支援時に直ぐに役立つ講習を行って欲しい」などの意見がありました。アンケート結果を参考にして、今後の講習会などを検討していきます。