2.老朽化対策 道路の損傷事例

老朽化による損傷事例(福井県内の道路橋の事例)

一般国道27号(福井県小浜市)湯岡橋(ゆのおかばし) コンクリートゲルバー桁の補強材の破損
●1936年建設(87年経過)
●過去にゲルバー部補強のために設置していた補強材が破損しました。
●破損後、直ちに応急対策を行い、その後長期的に耐えられる補強材に取替えました。
●これまでに拡幅、補修、補強を行っており、安全性を確保しながら使用を続けています。
※ゲルバー桁の説明は、下記参照。
一般国道162号(福井県小浜市) 大手橋(おおてばし) コンクリートゲルバー桁のひびわれ
●主桁のゲルバー部にひびわれが生じています。
●損傷に対する対策工事は実施済であり、現在拡幅工事に伴う架替え事業を推進しています。
※ゲルバー桁とは
 両側から突き出た桁で真ん中の桁を吊ることにより、桁の負担を小さくしてスリムにすることができます。
 昔の橋に多いのですが、継目(ヒンジ)部が弱点となり、走行性や耐久性があまり良くない構造です。

老朽化による損傷事例(福井県内の道路橋やトンネルの事例)

市道長野線(福井県大野市) 影路橋(かげろばし) 橋脚梁の劣化(凍害)
●1967年建設(56年経過)
●橋を支える脚の上部のコンクリートが劣化して、表面がぼろぼろになっています(凍害と呼ばれる劣化)。
●利用者の安全のため、通行止めの措置を取っています。
一般国道27号(福井県小浜市) 後瀬山トンネル(のちせやまとんねる) 覆工(アーチ)の損傷
●1963年建設(60年経過)
●トンネルの内側を覆っているコンクリートから水が漏れています。
●過去から損傷を発見する度に誘導排水の設置など(右の写真)の補修を行っており、安全性を確保しながら使用し続けています。