大阪の黎明期より今日まで、その歴史を担ってきた上町台地を対象としたコースです。
見どころは、上町台地の南北を挟む淀川大川と大和川の間約14キロメートルに点在する、史跡・寺社・観光スポット。都会の真ん中で大阪独自の深い歴史と驚きに出会えます。
古墳時代の中頃、ヤマト政権は難波の地に港を設け、朝鮮半島など海外と活発な交流を行っていました。上町台地の法円坂一帯にある難波宮史跡公園では、飛鳥時代と奈良時代、前後2時期の難波宮が保存・整備されています。この南北に延びる上町台地は、京から大坂を経て熊野三山に参拝する熊野街道のルートでもありました。平安時代中期、皇族や貴族は阿弥陀信仰の聖地として熊野三山に相次いで参拝。人びとは京から大坂に船で下り、熊野街道は現在の天満橋付近を起点に、四天王寺、住吉大社、堺などを通り、紀州田辺を経て、中辺路または大辺路によって熊野三山へと続きました。