平成21年度 事業概要
安全・安心
緊急災害対策派遣隊 (TEC-FORCE) による支援
TEC-FORCE(Technical Emergency Control Force)
大規模自然災害が発生した場合もしくは発生するおそれのある場合に、被災地方公共団体等が行う被災状況の迅速な把握、被害の発生及び拡大の防止、被災地の早期復旧などの災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施するために、国土交通本省及び各地方整備局等に設置された専門家集団。
- TEC-FORCE の活動内容
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- 被災状況調査
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- ヘリコプターによる広域調査
- 被災地における現地調査
- 情報通信支援
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- 現地対策本部の通信回線構築
- 現場と本部の映像伝送
- 高度な技術指導
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- 斜面や建築物の危険度評価
- 専門性の要する応急対策について技術指導
- 応急対策、被害拡大防止
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- 排水ポンプ車による被害軽減支援
- 無人化施工機械を用いた応急対策支援
- TEC-FORCE の特徴
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- 事前に派遣隊員を選抜、登録し、常に緊急時に備えることにより、対応のスピードアップを図ります。
- 平常時から対策機械の操作や被災状況調査手法について訓練することにより、隊員の技術力を向上させ、支援の効率化、高度化を図ります。
災害発生時の支援内容
被災状況把握
- ヘリコプターによる広域調査支援
- 災害対策用ヘリコプターを用いた広域な被災状況調査を行い、空中からの映像をリアルタイムで伝送することにより、状況把握や初動期の対応判断を助けます。
- 映像の伝送
- 衛星通信車や衛星小型画像伝送装置を用いて、被災箇所や危険個所の映像をリアルタイムで伝送します。
土砂災害
- 調査・対策に関する技術的助言
- 地すべりやがけ崩れなどの災害に対して、専門的知見から調査、対策などの検討に関する技術的助言を行い、自治体の災害対策を支援します。
- 土砂ダムへの対応
- 地すべりや大規模斜面崩壊などにより土砂ダムが発生した場合には、排水ポンプ車を用いた緊急排水などにより、土砂ダム決壊による土石流などの二次災害を防止します。
河川氾濫
- 土のうの造成支援
- 土のう造成機を貸出し、迅速かつ簡易に土のうの造成を支援することにより、地域の水防活動を助けます。
- 氾濫、冠水への対応
- 洪水等で冠水した市内の水を排水ポンプ車などにより迅速に排水するなど、被害の軽減や応急復旧に対する支援を行います。
道路災害
- 交通途絶への対応
- 地震による橋梁の落橋、破損により道路が通行不能となった場合には、応急組立橋の貸出しなどにより、交通路の緊急確保を支援します。
被災住民の生活支援
- 散水車などを利用し、断水時に飲用水や生活用水などの供給に対する支援を行います。
災害時支援要請の流れ
↑のフローを基本ルールとするが、緊急を要する場合については、市町村からの要請を直接受け付けます。