国際競争力の回復に向けて、アジア主要港湾をしのぐコスト・スピード・サービス水準を実現するため、平成16年7月、大阪港と神戸港が一体となった「阪神港」としてスーパー中枢港湾に指定され、大水深岸壁(-16m)を備えた高規格コンテナターミナルの整備の推進や、24時間フルオープン化に向けた支援などに取り組んでいます。
また、平成19年12月には関係法令が改正され、大阪湾諸港(大阪港、神戸港、尼崎西宮芦屋港)が一開港化し「阪神港」となり、とん税及び特別とん税が軽減されるとともに、入港料低減のインセンティブ制度とあわせて、船舶コスト低減や環境負荷の軽減に寄与しました。
今後も広域連携強化への支援、24時間フルオープン化への支援などソフト面、ハード面から先導的な施策を展開し、総合的にスーパー中枢港湾プロジェクトの充実を図っていきます。
平成21年度 事業概要
港湾空港
阪神港スーパー中枢港湾プロジェクトの推進
スーパー中枢港湾プロジェクトの事業効果 | |
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目標: | 世界トップクラスのコスト・スピード・サービスの実現 |
港湾コスト: | 現状より約3割低減を目指します |
リードタイム: | 現状2日を1日程度まで短縮(シンガポール港と同レベル) |
国際物流戦略チームの取り組み
スーパー中枢港湾「阪神港」、関西国際空港、広域幹線道路等の物流体系の広域的な連携の強化を図り、より一層の国際物流の効率化を実現することにより、関西経済の活性化をめざしています。そのため、産学官が一体となって各種方策に取り組んでいます。船舶コスト低減につながる大阪湾諸港の一開港化の実現にあたり、中心的役割を果たしました。堺泉北港堺2区基幹的広域防災拠点整備事業の推進
京阪神都市圏の臨海部にオープンスペース等を確保することにより、緊急物資輸送の支援や応急復旧活動等の円滑化が図られるとともに、平常時は住民が憩える親水性を備えた緑地として利用されます。
なお、堺泉北港堺2区における基幹的広域防災拠点では、緑地、臨港道路及び近接する耐震強化岸壁等の整備を行い、(1) 救援物資の中継・分配機能、(2) 広域支援部隊の集結地・ベースキャンプ機能、(3) 応急復旧用資材等の備蓄機能等の高次支援機能を担います。
防災拠点支援活動イメージ |
基幹的広域防災拠点 全体構想 整備位置図 |