都市部において調査が進まない原因は土地が細分化されており調査に多くの時間や費用がかかるなどの理由がありますが、その進捗を促すため国土交通省では平成22年度から都市部官民境界基本調査を行っています。
都市部官民境界基本調査とは、人口集中地域(DID地区※)、中心市街地又は宅地を中心とする地区など国として重点的な対応を講ずる必要がある地区において、官民境界(街区の外周)に係る測量等を行う事業です。
具体的には、資料収集、基準点の設置や道路付近の地形測量等を行い官民境界情報を整備していきます。その成果は実施先の市区町村に送られ、基本データとしてさまざまな場面で有効利用されます。
※DIDとは、人口集中地区(Densely Inhabited District)の略語。国勢調査ににおいて設定される人工密度が1haあたり40人以上、人口5000人以上の地域で、実質的な都市地域を表す。