建設技術支援 Construction technical support

近畿技術事務所の技術の一覧、及び、作成したマニュアル等を紹介しています。

衝撃吸収ライフジャケット

設置図

図はイメージであり規制細部については現地条件により変わります

製品概要

道路を占用して行う工事では、不注意で通行車両が停止できずに工事へ進入する事故が多発しています。このライフジャケットは、緊急時に内蔵するエアバッグを展開する事により、このような進入車両と人の衝突後の衝撃を緩和し被害の軽減をはかる機器です。
 開発作業では、墜落災害用に開発され市販されているライフジャケットの技術を生かしつつ、新たに車両の進入を検知するセンサーを開発して組み合わせ、実際の工事現場で着用実験を行ったのちくり返し、着易さや使い勝手についての改善を行い、交通事故対策専用のジャケットをデザインしました。

衝撃の緩和効果について

 自動車との衝突後の衝撃緩和効果については現在調査中です。
現時点で確認できている
墜落災害用としての実験結果は以下のとおりです。
 
落下実験結果 85kgのダミーによる落下試験 
(労働省産業安全研究所における実験データ)
落下の高さ 1.5m 2m 5m 8m
エアバックなし 2300m/s2
(235G)
3120m/s2
(318G)
3720m/s2
(380G)
5140m/s2
(524G)
エアバックあり 950m/s2
(97G)
1840m/s2
(188G)
2610m/s2
(266G)
4440m/s2
(453G)


※落下条件/水平仰向けでダミーを落下。(もっともエアバッグの効果があがる条件)
保護帽(墜落時保護用のもの)を常時使用。
( )内の数値は参考値

製品紹介

  • 遮光センサー

    進入車両が第1遮光センサーを通過するとジャケットの警報装置が危険を知らせ、さらに車両が第2遮光センサーを20km/h以上で通過するとジャケットに装着されたエアバッグが開きます。

  • コントローラー

    それぞれのセンサーが進入車を検出したときに受信機に対して無線信号を発信します。

  • 受信機

    ライフジャケットに内蔵されて、コントローラからの信号により警報ブザーを鳴らしたりジャケットのエアバッグを開く信号を出したりします。また、受信機はジャケットにつけた視認性向上用LEDの電源もかねるほか、ジャケット側機器の動作確認の役割も果たします。

ライフジャケット
 エアバッグを収納したジャケットです。受信機からの信号によってエアバッグを展開し、着用している人を衝撃から守ります。右の写真は展開したところで、頭部・頚部・脊椎・腰部を衝撃から守るように作られています。ただし、頭部については保護帽(墜落時保護用)の着用は必須です。

製品のお問い合わせは

tel.06-6536-0848

 技術提案/共同開発企業
関西支店 安全環境部
〒550-0011
大阪市西区阿波座1-3-15(西本町三井ビル)

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