琵琶湖の洪水を防ぐために昔から行なわれてきた、瀬田川の浚渫工事。それによって瀬田川の流れが良くなると、今度は下流の淀川が洪水をおこしやすくなってしまいました。また雨が降らないと琵琶湖の水が少なくなって、逆に水不足になってしまいます。この洪水と渇水という相反する2つの問題を解決するために設置されたのが洗堰です。明治33年から41年にかけて行なわれた淀川改良工事によって建設された洗堰は「南郷洗堰」と呼ばれ、明治38年に完成しました。昭和36年、新洗堰の築造によってその役割を終えましたが、貴重な史跡としてその一部が当時のまま残されており、平成14年11月18日に土木学会から「土木遺産」として認定されました。
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