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アクア琵琶からのメールニュース vol. 107 (2008.03.1発行)
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■■ 目 次 ■■
[アクア琵琶ニュース] アクア琵琶3月のイベント
[Topics] 琵琶湖が“深呼吸”
最深部の酸素濃度、平年並み回復確認
[Last month] 2月の琵琶湖の水位/瀬田川洗堰の放流量
[ビワズコラム] 逆転の発想〜外来魚で二ゴロブナを養殖〜
[休館日のお知らせ] 3月のアクア琵琶休館日について
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ア┃ク┃ア┃琵┃琶┃ニ┃ュ┃−┃ス┃
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★ 国連水の日パネル展
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3月22日は地球サミットで提唱され、国連本会議で議決された「国連・水の日」
です。これにちなみ、アクア琵琶では『国連・水の日パネル展』を開催致しま
す。
期間:3月15日(土)〜3月24日(月)
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■Topics
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◆琵琶湖が“深呼吸” 最深部の酸素濃度、平年並み回復確認
滋賀県琵琶湖環境科学研究センターは31日、琵琶湖の最深部で酸素濃度の
回復が平年並みに確認された、と発表した。地球温暖化の影響から近年は低酸
素化の恐れが指摘されていたが、同センターは「いわゆる『琵琶湖の深呼吸』
が始まった」としている。
同センターによると、北湖の今津沖定点で28日に1リットル当たりの酸素
濃度10・4ミリグラムを確認。21日の4・4ミリグラムから大幅に回復し、
表層から低層までの水温、酸素濃度が均一になった。
同センターは1月下旬以降の冷え込みで、酸素を多く含む表層の水が冷や
されて沈み込んだことが酸素濃度の回復の理由とみている。
「全循環」と呼ばれるこの現象は深呼吸に例えられるが、暖冬だった昨年は
観測史上最低の0・3ミリグラムを記録。生物が生存できる下限の2ミリグラ
ムを割り込んで問題視された。
(2月1日京都新聞より)
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■ Last month
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◆2月の琵琶湖の水位/瀬田川洗堰の放流量
2月
1日(金) -39/15 16日 (土) -33/15
2日 (土) -40/15 17日 (日) -32/15
3日 (日) -39/15 18日 (月) -30/15
4日 (月) -39/15 19日 (火) -29/15
5日 (火) -39/15 20日 (水) -30/20
6日 (水) -39/15 21日 (木) -29/20
7日 (木) -39/15 22日 (金) -29/20
8日 (金) -40/15 23日 (土) -28/25
9日 (土) -40/15 24日 (日) -28/25
10日 (日) -38/15 25日 (月) -27/25
11日 (月) -38/15 26日 (火) -26/15
12日 (火) -38/15 27日 (水) -22/15
13日 (水) -38/15 28日 (木) -19/15
14日 (木) -36/15 29日 (金) -18/15
15日 (金) -35/15
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単位:水位(cm)、放流量(m3/sec)
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■ ビワズコラム
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◆逆転の発想〜外来魚で二ゴロブナを養殖〜
滋賀県の伝統食「フナずし」。かつては家庭の食卓をにぎわしていたものの、
今では外来魚の増加により材料となる二ゴロブナが激減したことで、庶民の食
卓から遠のきつつあります。それ故、漁業者以外にも加工業者や地域の住民か
ら、ニゴロブナ資源の回復が強く望まれてきました。
そんな中、同県安土町の大島正子さんによる、外来魚をエサに二ゴロブナを
養殖するという取り組みが現在注目を集めています。
さて、外来魚をエサに在来魚を養殖するというこの逆転の発想。大島さんは
いかにして思いついたのでしょうか?
きっかけは養殖を始めて5年目の秋。池の魚を移し替える作業中、二ゴロブ
ナが小さなエビをくわえているのを偶然見つけ、実は肉食ではないかと直感
したそうです。
それまではニシキゴイの養殖用飼料を与えていましたが、琵琶湖の生態系を
脅かす外来魚をエサに使えば「一石二鳥」になると考え、自分で釣ったブラッ
クバスやブルーギルをボイルしてミンチにし、飼料に混ぜ合わせて与えてみた
ところ、二ゴロブナの成長のペースが早まりました。
二ゴロブナは成長が遅く、養殖には向かないとされていましたが、この後も
色々な工夫を重ね、3年間の養殖で出荷できる大きさに育つようになったそう
です。
琵琶湖流域ではこれ以外にも、外来魚駆除のために様々な取り組みが行われ
ています。フナずしが再び食卓に上る日も遠くないかもしれませんね。
参考文献 08.02.27 朝日新聞 琵琶湖「二ゴロブナ」外来魚えさに養殖
水産庁 プレスリリース
http://www.jfa.maff.go.jp/release/18/100603.htm
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■ 休館日のお知らせ
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◆3月の休館日
3月4日(火) 3月11日(火) 3月18日(火) 3月25日(火)
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次回の発行は4/1(火)予定
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