キトラ古墳周辺地区の区域設定基本方針
国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区の区域設定について
国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区は、国営飛鳥歴史公園に求められる多様な役割の中でも歴史的風土及び史跡の活用による体験学習の機能を主要な機能と位置付けられることから、以下の4点を基本方針とします。
キトラ古墳周辺地区の区域設定基本方針
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1.
キトラ古墳および檜隈寺跡の保全整備計画と連携し、人々に感動を与える史跡周辺の環境整備を図る。
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2.
キトラ古墳および檜隈寺跡の解説を通じ、飛鳥の歴史に関する情報発信・学習機能の提供を図る。
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3.
飛鳥の歴史的風土を味わいながら、ゆったりと過ごせる公園空間の整備を図る。
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4.
質の高い利便性・サービスの提供及び新しい維持管理手法の導入を図る。
これを踏まえ、地区の空間特性と土地利用適性を総合的にとらえ、国営公園として重要な空間を抽出し、キトラ古墳周辺地区の区域の公園区域を設定しました。
また、詳細な境界の設定については、以下の事項を踏まえるとともに、 道路及び水路等の機能の分断をなるべく避けるものとし、キトラ古墳周辺地区の公園区域の設定をおこないました。
キトラ古墳周辺地区の境界設定
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1.
古都保存法による買入地がまとまって分布する区域については、国営公園と一体的な保全・整備が期待されるものとし、区域の連続性を確保する箇所での編入が必要とされる箇所以外は、原則として国営公園区域には含めないこととする。
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2.
歴史的風土の保存維持活用を図る上で景観の連続性を阻害する耕作放棄地は、公園区域に含め、保全・整備を通じた田園環境の再生を図る。
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3.
周遊歩道は既設4地区の国営公園区域すべてと接することから、他地区との連続性と周遊客の利便性を高めるためにも周遊歩道と連携が図ることができる公園区域とする。
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4.
キトラ古墳の周囲に位置する墓地などについては、国営公園区域から除外する。