【調査方法・生息状況調査】7箇所の移殖地において、タイワンヒライソモドキの生息状況 (生息数、分布範囲、甲幅組成 )を調査した。また、移殖地の生息環境の変化や他のカニ類の生息状況についても調査した。分布範囲は、任意調査結果から分布範囲を概略的に把握した。生息数は、 50cm×50cmのコドラート枠をもちいた任意調査で平均的な生息密度を求め、分布面積とかけあわせて算出した。各移殖地でタイワンヒライソモドキを捕獲し、捕獲数が 100個体以上の場合は最大 100個体を、 100個体未満の場合には全個体を対象に甲幅、抱卵状況を把握した。移殖地の生息環境の変化は目視調査から対象種の好適地である空隙の形成状況を概略把握し、過去調査結果からの変化を見る。他のカニ類の生息状況については、対象種以外の確認種、個体数について記録した。【調査方法・底質調査】過年度調査と同地点 (7箇所 )において底質 (TOC、粒度組成 )調査を実施した。【調査地点】移殖地 1-1、 1-2、 2-1、 2-2、 3、 4-1、 4-2 | 【調査結果・生息状況調査】移殖地 1-2では生息が確認できず、移植地 1-1、 2-2では 2個体の確認にとどまった。移殖地 2-1では確認数が前年度より著しく増加した。移植地 4-1、 4-2では 100個体以上の生息が確認されており、良好な生息環境が維持されていると考えられる。タイワンヒライソモドキ生息状況調査 (全体 )調査時期雌雄地区 1-1 1-2 2-1 2-2 3 4-1 4-2計確認個体数 0 0 16 3 40 62 49 170最小( mm) --4.8 6.9 7.9 5.0 5.2 4.8最大( mm) --11.4 11.0 12.0 12.9 11.7 12.9平均( mm) --8.3 8.8 10.2 9.9 9.5 9.3確認個体数 2 0 11 0 8 27 22 70最小( mm) 5.1 -5.8 -8.0 7.2 5.2 5.1最大( mm) 5.8 -9.3 -10.7 11.7 11.1 11.7平均( mm) 5.5 -7.7 -9.5 9.3 8.1 8.0確認個体数 0 0 10 0 27 11 29 77最小( mm) --7.0 -4.6 7.6 7.1 5.1最大( mm) --10.6 -10.9 10.5 11.7 11.7平均( mm) --8.6 -9.2 8.9 8.9 8.9 2 0 37 3 75 100 100 317 H19.7 2 0 4 2 58 100 100 266個体数合計 H20.6雄雌抱卵個体個体数合計タイワンヒライソモドキ生息状況調査 (側線観察結果 ) H20.6雄雌抱卵個体合計 7砂泥混じり中礫沈石が多い 0 0 0 0 83 7'砂泥混じり中礫沈石が多い 0 1 0 1 93 13砂泥混じり中礫沈石が多い 0 0 0 0 81 14砂泥混じり中礫沈石が多い 0 0 0 0 46 10砂混じり中・小礫沈石が多い 1 1 0 2 87 10'中・小礫浮石がやや多い 0 2 0 2 81 17小礫浮石が多い 0 0 0 0 49 18砂混じり中礫浮石がやや多い 0 0 0 0 16 15砂混じり小礫浮石がやや多い 0 0 0 0 15 16砂混じり中・小礫浮石が多い 3 0 5 8 48 11砂泥混じり中礫浮石が多い 3 6 1 10 27 12砂泥混じり中礫浮石がやや多い 4 0 0 4 10 19泥混じり中礫沈石が多い 3 4 0 7 12 20砂混じり中礫浮石が多い 26 16 2 44 13湧水有 40 30 8 78 661注 1):ライン番号は過年度調査報告書にしたがった。 2):底質の概観はライン上の代表的なコドラートの概観を表示したものである。コドラートによっては異なる場合もある。 3):礫の状態はライン上の代表的なコドラートの状態を表示したものである。コドラートによっては異なる場合もある。備考その他カニ類タイワンヒライソモドキ 3確認生物区域ライン No.底質の概観代表的な礫の状態 4-1 4-2確認個体合計 1-1 1-2 2-1 2-2 |