―平成 20年度―
■西田井ワンド鳥類調査結果・速報(繁殖期前期)
1.調査実施内容
表 1 調査実施内容
調査項目 | 調査年月日 | 調査時間 | 天候 | 日の出時刻 |
繁殖期前期調査 | 平成 20年 5月 22日 | 5:40~10:20 | 晴れ | 4:53 |
2.調査方法
- ラインセンサス法 設定された調査ルート上を時速1 km程度の早さで歩き、確認される鳥類を記録した。
- 定点記録法 設定された計 4定点から 30分間ずつ観察を行い、確認される鳥類を記録した。
3.調査結果
- ●今回の調査によって、8目 15科 22種の鳥類が確認された。
- ●ワンドの浅い水域や水面では、カルガモやアオサギの採餌や休息が見られた。
- ●繁殖関連行動として、オギやセイタカヨシの草地では、ホオジロやオオヨシキリ、セッカ等が確認され、しきりにさえずっていた。また、ホオジロとスズメの巣立ち雛が確認されたほか、ツバメの巣材運びが見られた。なお、ワンドの右岸法面の崖で、カワセミの古巣を確認した。
- ●確認種のうち重要種は、コチドリの 1種が該当する。コチドリは、ワンドの最下流部付近を、右岸堤内へ鳴きながら飛翔する姿が見られた。
4.西田井ワンドの風景
5.確認された主な鳥類
コチドリ ツバメ
ハシボソガラス カワセミの古巣
表2 西田井ワンドで記録された鳥類(繁殖期前期・080522)
No. | 目名 | 科名 | 和名 | 重要種の選定基準 |
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① | ② | ③ | ④ |
1 | ペリカン | ウ | カワウ |
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2 | コウノトリ | サギ | ダイサギ |
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3 | アマサギ |
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4 | アオサギ |
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5 | カモ | カモ | カルガモ |
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6 | タカ | タカ | トビ |
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7 | キジ | キジ | キジ |
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8 | チドリ | チドリ | コチドリ |
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| NT | 3 |
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9 | ケリ |
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10 | ハト | ハト | キジバト |
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11 | スズメ | ヒバリ | ヒバリ |
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12 | ツバメ | ツバメ |
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13 | セキレイ | ハクセキレイ |
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14 | セグロセキレイ |
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15 | ウグイス | ウグイス |
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16 | オオヨシキリ |
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17 | セッカ |
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18 | ホオジロ | ホオジロ |
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19 | ハタオリドリ | スズメ |
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20 | ムクドリ | ムクドリ |
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21 | カラス | ハシボソガラス |
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22 | ハシブトガラス |
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| 合計8目1 5科 22種 | 0 | 0 | 1 | 1 |
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(和名・配列は、「日本鳥類目録改訂第6版(日本鳥学会、2000年)」に準拠した。)
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- 1重要種の選定根拠
- ①「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」で「国内希少野生動植物種」に選定されている種
- ②「レッドリスト鳥類」(平成18年12月改訂版、環境省)の掲載種EX:絶滅、EW:野生絶滅、CR:絶滅危惧ⅠA類、EN:絶滅危惧ⅠB類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、DD:情報不足、LP:絶滅のおそれのある地域個体群
- ③「保全上重要なわかやまの自然」(和歌山県環境生活部、平成13年3月)の掲載種EX:絶滅、CR:絶滅危惧ⅠA類、EN:絶滅危惧ⅠB類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、DD:情報不足、SI:学術的重要、LP:絶滅のおそれのある地域個体群
- ④「近畿地区・鳥類レッドデータブック」(江崎保男・和田岳 編著、平成14年)の掲載種ランク1:危機的絶滅危惧、ランク2:絶滅危惧、ランク3:準絶滅危惧