スプロール化とは、無秩序な市街化のことです。六甲山麓の神戸・阪神間は、土地が狭いにも関わらず、人口増加が進んでいます。昭和30年ごろと比べると、人口は神戸市で約1.5倍、神戸市・芦屋市・西宮市・宝塚市の4市全体では約1.6倍に増えています。
人口の増加にともなって住宅地も山の上のほうへと広がっています。下図から、昭和11年ごろまでは標高40mくらいであったものが、昭和30年までに標高230mくらいまで、現在では標高340mくらいの高さまで、どんどん山に向かって拡大し続けていることがわかります。
その結果、急斜面やそのすぐ真下に住宅が建ちならんでいるところも多くなり、土砂災害の危険性はますます高くなるのです。