詳細マップはこちら 嵯峨野の最北、愛宕山のふもとが嵯峨鳥居本。江戸時代には愛宕山の頂にある愛宕神社の門前町として賑わいました。嵯峨鳥居本は昔の町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。町並みの中ほどにあるのが千灯供養で知られる化野念仏寺。坂を上るにつれ、この寺を境に、瓦屋根の町家風民家から茅葺きの農家風民家の町並みへと変わっていきます。愛宕神社の一の鳥居前に建つ茅葺きの茶店の創業は江戸時代。1200躰もの表情豊かな石像羅漢が並ぶ愛宕念仏寺もあり、昔ながらの風情と共に独特の雰囲気を醸し出しています。五山送り火のひとつ「鳥居形」は付近の曼茶羅山の斜面に灯されます。この地区では町並みの景観を守るとともに、風雅な情景を生かした取り組みが行われようとしています。