1. | 公共工事においては、公共工事の品質確保と並んで、競争性を確保することは重要なことであると認識している。 |
2. | ただし、公共工事の品質は企業の持つ技術力に負うところが大きいこと、個々の公共工事によって条件が異なりそれぞれの特性を適切に考慮しなければならないことなどの特性を持っていることから、ただ単に競争参加企業を増やせばよいという性格のものではなく、適切な技術力を持った者による実質的な競争が行われることが、むしろ競争性を向上させることになると考えられます。 |
3. | これらについては、平成15年11月に国の公正取引委員会の「公共調達と競争政策に関する研究会」でまとめられた報告においても、適切な競争参加資格の設定が必要であるとされており、加えて「高度な技術力を要する案件等については価格のみを評価要素とするのではなく、価格以外の技術や性能等の要素を含めた多様な評価基準により契約者を選定すべき」であると指摘されているところです。 |