建設技術支援 Construction technical support
近畿技術事務所の技術の一覧、及び、作成したマニュアル等を紹介しています。
施工報告
国土交通省 奈良国道工事事務所 奈良維持出張所 機械係長 佐藤 明 H13年3月談
平成12年度に名阪国道で設置しました。
監督していただいた奈良維持出張所の佐藤係長にインタビューしました。
平成12年度に名阪国道で設置しました。
監督していただいた奈良維持出張所の佐藤係長にインタビューしました。
施工前の印象
名阪国道では、大型車の交通量が多く、速度も高いため本当にFPC防護柵に車が衝突した時に耐久性があるのだろうかと考えていました。実際に出来形を見て、見た目にもか細い感じだったので不安を感じました。
施工中
良かった点
- 打ち合わせの頃は従来から名阪国道で使っているタイプでないとむずかしいのではと考えていましたが、実際に施工作業に入ってみると、FPCは施工スピードが早く、1ブロックが15~20分で施工でき、車の規制日数が短くてすみました。したがって、作業員の危険度も減りましたので大変良かったです。
- 下半部設置の時は敷モルタルを使ったことで高さ調整が楽にできましたし、現場で型枠の組み立てを行わないだけに、出来形が確保されている所も良かったです。
問題点
- FPCの1つ1つのブロックの長さが短いものもある方が望ましいです。カーブに使いたいが、あまりきついカーブに使えないのが残念です。
- FPCの上部と下部を継ぐアンカーボルトのネジをしめる力かげんは、4kニュートン前後にしなければなりませんが、作業員の個々の感覚に頼るしかなく、むずかしいところです。
完成
- 仕上がりが二次製品だけにすっきりして見た目も美しいです。
- FPCは従来タイプの物より弾力性があって衝突した車への衝撃が減るため良いと思いました。
管理面
- 取り換えるような事故が起こった場合、従来はすべて作り直す状況になっていましたが、FPCは上部のみの取り換えのため、スピーディで簡単な作業で助かります。
- 事故が起きた部分のFPC上半部の取り換えを行うレベルを判断する事がむずかしいです。
- 取り換え用の上半部の保管場所を確保する必要があります。
施工状況
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①基礎
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②下半部設置
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③板バネ等設置
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④上半部設置(1)
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⑤上半部設置(2)
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⑥連結板設置
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⑦ボルト締付完了
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⑧設置完了
名阪国道五ケ谷インターチェンジ付近(奈良市)