「近畿歴史まちづくりサミットin長浜」を開催しました
歴史まちづくりは、平成20年に公布・施行された、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(通称:歴史まちづくり法)」に基づき、歴史的風致(=地域の固有の歴史及び伝統を反映した人々の活動とその活動が行われる歴史上価値の高い建造物及びその周辺の市街地とが一体となって形成してきた良好な市街地の環境)の維持向上を図ることを目的として、主に市町村により実施されてきました。
近畿歴史まちづくりサミットは、歴史まちづくり法に基づき、歴史的風致維持向上計画を作成し国の認定を受けた都市や、歴史まちづくりに熱心に取り組んでいる都市の関係者が一堂に会し、歴史文化資源の宝庫である近畿地方において歴史まちづくりの機運を高めるとともに、観光振興など歴史まちづくりに関する取組をより一層強化しようとするもので、今回で8回目の開催となり、地元長浜市をはじめ、各地から約110名の方々が来場されました。
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長浜市長の挨拶
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近畿地方整備局長の挨拶
〇サミット内容
サミットのプログラムは、百数十年の伝統を誇り、長浜市北冨田に伝わってきた冨田人形浄瑠璃の披露から始まり、その伝統的な舞台を目の当たりにし、会場内は大きな拍手で包まれました。その後、有識者による「基調講演」と4名の歴史的風致維持向上計画認定都市の代表による「パネルディスカッション」が行われました。基調講演では、淡海歴史文化研究所所長である太田 浩司氏から、「城下町と湊~近世の物流拠点としての姿~」と題して、長浜市・和歌山市・彦根市・坂井市の共通点である「城下町と湊」から形成された各都市の街並みの特徴や歴史をお話いただいた上で、湊と言った水際資源は非常に重要な文化財であり、より意識をすることでさらにいいまちづくりに繋がるものであるとお話しいただきました。
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冨田人形共遊団の冨田人形浄瑠璃「式三番叟」
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太田 浩司先生の講演
意見交換では、各パネリストから重点地区とそれ以外の地区の捉え方や文化継承といったソフト面での地域育成、水際資源を今後どのように有効的な使い方をしていくべきかなどについて意見が交わされました。
太田氏からは、「湊といった水際の資源には、まちづくりとしての無限の可能性があるもので、今後も有効的に使っていくべきである」と総括いただき、近畿全体で歴史まちづくりの機運を高める有意義な場となり、盛況のうちに幕を閉じました。
次回のサミット開催を楽しみにお待ちください。