近畿地方整備局は、水防法@第14条に基づき、淀川水系瀬田川の洪水予報区間のうち瀬田川洗堰より上流の区間について洪水浸水想定区域Aを平成31年3月19日に指定・公表しました。この洪水浸水想定区域は、想定し得る最大規模の降雨が降った際に浸水が想定される区域及び浸水した場合に想定される水深を示すもので、区域内には大津市が含まれており、近畿地方整備局より首長宛てに通知を行いました。
また、関係市の長による避難のための立退き及び屋内での待避等の安全確保措置Bの指示等の判断に資するものとして、浸水した後に一定の浸水深(0.5m)に達してからその浸水深を下回るまでの時間を表示した浸水継続時間Cについても指定、公表し、洪水時に家屋が流出・倒壊等のおそれがある範囲を示した洪水時家屋倒壊等氾濫想定区域Dを作成しました。
洪水浸水想定区域図とは、指定時点の瀬田川の河道及び洪水調節施設の整備状況を勘案して、想定最大規模降雨に伴う洪水により瀬田川が氾濫した場合の浸水の状況をシミュレーションにより予測したものです。
洪水浸水想定区域は約80ヘクタールに及び、約1,800世帯・およそ4,500人が浸水被害を受けます。
今回指定した洪水浸水想定区域及び、浸水した場合に想定される水深、浸水継続時間等を表示した図面(洪水浸水想定区域図、浸水継続時間図)は、近畿地方整備局本局、琵琶湖河川事務所及び、滋賀県関係部局、関係市の窓口Eにおいて、閲覧することができます。
瀬田川浸水想定区域(想定最大規模)の詳細版図面(浸水深数値付き)で具体的な浸水深を把握することができます。
関係市は、洪水浸水想定区域図に市町村地域防災計画に定められた事項等を記載した洪水ハザードマップを作成し、印刷物の配布やインターネットの利用等により住民に提供することとされています。
近畿地方整備局としましては、洪水ハザードマップの作成主体である関係市に対して最大限の支援を行い、洪水浸水想定区域に応じた洪水ハザードマップの作成・普及の推進に努めます。
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