項目 | 内容 |
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問い合わせ日 | 平成18年5月31日 |
住所(府県) | 滋賀県 |
タイトル | 琵琶湖標準水位 |
問い合わせ内容 | +-0cmの琵琶湖水位とはどのように決められたのですか? Webサイト上で下記のように説明されていますがT.P.やO.B.P.等あまり意味がわからなくて… 水面標高T.P.+84.371m/ |
回答日 | 平成18年6月1日 |
回答 | 琵琶湖河川事務所です。先日のお問い合わせについて回答させていただきます。 琵琶湖の水位について 琵琶湖の水位は「B.S.L.(Biwako Surface Level)」で表します。B.S.L.±0mは鳥居川水位観測所の零点高(O.P.B+85.614m=T.P.+84.371m)としています。(あくまで基本とする高さのことで、琵琶湖の水位の平均のようなものではありません。)その高さは、大阪城の天守閣とほぼ同じです。よってO.P.B.とT.P.の換算値は1.243mとなります。 *T.P.について Tokyo Peilの略で東京湾中等潮位といいます。わが国の基準面であり東京湾平均海面を基準(±0m)とした時の高さです。 平成4年以前は、一般に「琵琶湖水位」という場合、瀬田の唐橋にある鳥居川水位観測所の水位で代表されてきました。しかし、鳥居川水位観測所は瀬田川洗堰の放流の影響を受けること、また、琵琶湖の水面は波や風による吹き寄せ、静振(セイシュ)の影響を受け観測する場所によって差が生じるため、上記の様に5箇所平均を用いることとなりました。 *静振(セイシュ)について 静振とは、風や気圧の変化、流入量や流出量の変化、湖面降水量の場所による違いなどによって、湾や湖の水面が振動することです。例えば、バケツに水をいれて揺らすと、水面が一定の周期で揺れるようなイメージです。 平成4年以降、「琵琶湖水位」については琵琶湖にある5箇所の水位観測所(片山・彦根・大溝・堅田・三保ヶ崎)の水位の平均値を使用しています。Webサイトに記載されている値も5箇所平均(午前6時現在)のものです。 琵琶湖の水位は、非洪水期(10月16日〜6月15日)には+0.30m、洪水期(6月16日〜10月15日)には-0.20m及び-0.30mを上回らないようにしています。また、現在、生物の生息・生育環境の保全・再生をめざして試験的な水位操作を行っています。 琵琶湖河川事務所のホームページの右上にあるバナーから.「琵琶湖の水位グラフ」がご覧いただけますので、またお立ち寄り下さい。 |